[613]水晶時計

若旦那「どうでえ。新しい時計だ。すげえだろ」
番頭 「へー。ロレックスですね。高かったでしょう?」
若旦那「そうさな。五拾萬円ってとこかな。しかも最新式のクォーツだ」
番頭 「え!?クォーツ?それってもしかしてニセモノでは・・・」

というのは笑い話ですが、ロレックスの時計はご存知すべてゼンマイ(注)を使用しています。手動で巻くタイプと自動巻きがあり、Perpetualの文字が入ったものが自動巻きです。いわゆるクォーツのものはありません。シンガポールや香港の土産店に行きますと怪しげな店員に奥に来いと誘われます。いわれるまま奥に行くと、ロレックスがずらっと並んでいます。見るからにニセモノとわかるロレックスは大体1万円くらい。値切れば3つで1万円くらいになるかもしれません。

コレはニセモノとわかるじゃない?と日本語で言うと更に奥から出してくるのがより本物に近いロレックス。こちらは一個3万円くらい。中身はわからないようになっていますがムーブメントはクォーツだと思われます。量産できるクォーツムーブメントを使わなかったらニセモノといえどもそんなに安くはできません。

で、クォーツの話です。水晶がホントに使われているかと疑問がありますがが本当に使われています。時計の中には水晶振動子と言う部品が入っていてこの中に薄く切った水晶が納まっています。

薄い水晶片の入った水晶振動子に電気を通すと一定の周波数で振動します。これを電子回路で1Hzのパルス信号に変換します。このパルスによって時計の歯車となるローターを回しそれを長針、短針の動きに変換します。水晶は人工的に簡単に純度の高いものが安価に作れるということと電気的特性が良いと言う理由でもてはやされているわけです。

水晶を水に入れるとおいしくなるといわれますが、これはわかりません。ただ水晶を入れることで水が変化する事はあると思います。水晶は自然の状態でも微振動(微放射線を発生)しています。それが水に影響を及ぼす事は考えられますが、果たしてそれがおいしく感じるかどうかはわかりません。

ちなみにパワーが落ちた水晶をを水につけておくとストーンパワーが回復するとされています。漬けて置くのは海洋深層水なんかいいんじゃないかと思います。古代のパワーがよみがえるかもしれません。

注:じつはクオーツのロレックスが存在するようです。
例:1991年ロレックス・オイスター・クオーツ