[945]三毛猫

2013年5月18日

三毛猫とは白地に黒、そして茶色の毛色が同時に出ている猫をいいます。色がきれいに分かれて斑になっているのが三毛猫。黒と茶が入り混じっているのがサビ猫と分けて言う場合もあります。三毛猫には雄は存在せず、いても繁殖能力が無いということはよく知られているようですが、その理由についてはあまり知られていないのではないでしょうか。

猫の毛色のうち茶色と黒色は性別を決める遺伝子Xと組み合わさっています。黒Xと茶Xがあります。性別は遺伝子XYの組み合わせで雄、XXの組み合わせでメスになります。この場合、オスの場合は黒Xが茶Xのどちらか一方しか組み合わさらないので、黒もしくは茶色どちらかの色が出た猫になります。つまりオスの場合は白を含め二色しかありえません。

メスの場合は、黒Xと黒Xが組み合わされば、黒い猫、茶Xと茶Xが組み合わされば茶色い猫になりますが、黒Xと茶Xが組み合わさると三毛猫になるというわけです。

稀に三毛猫の雄が発生しますが、この場合は遺伝子の組み合わせが黒X茶XとY遺伝子の三つが組み合わさることで発生します。遺伝子が3つ組み合わさると、その後の細胞分裂がうまくいかないため(3は二つに分かれにくい為)生殖能力がなくなるのです。

これは種無しスイカや種無しぶどうを作るときに、遺伝子を3つ人為的に合体させて作るのと同じ原理となります。

このようにXXY遺伝子を持ってしまうのは突然変異によるものですが、これはヒトにも起こりえることで、これをクラインフェルター症候群と呼びます。先天的遺伝病で、多くは不妊症、女性化などの兆候が見られます。