[973]テポドン

2013年5月18日

北朝鮮がテポドンミサイルに燃料を注入完了し、48時間以内に発射するのではないかと懸念されています(2006.06.19現在)

テポドンとは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が開発している弾道ミサイルの名前ですが、この名前の由来は北朝鮮の東部海岸の「大浦洞(テポドン)」という地名からきており、この地に発射台があるのでテポドンとアメリカが命名したものです。北朝鮮がこの名前で呼んでいるわけではないようです。

今回のテポドンは発射されればテポドン2と呼ばれるでしょう。その前のテポドン1は1998年8月31日に発射されています。名目上、人工衛星の運搬手段として試験的に発射され、その軌道は津軽海峡付近から日本列島を越えるコースを飛翔、途中、第一段目は日本海に第二段目は太平洋に落下したとされています。

さらに遡れば、ノドンミサイルの試射が1993年5月29‐30日に行われており、そのときは日本の上空を通過し太平洋に着弾したとされています。ノドンは射程約1000?1300kmといわれ、ほぼ日本全土を射程に収めることができ、現在その数100基ほど配備されているといわれ、日本にとって脅威となっています。

ノドンという名前も、ミサイルとして確認された地名からアメリカがつけたコードネームです。テポドンの推進装置の一段目はこのノドンが使われているとのこと。今回のテポドンについては15000km射程とも言われており、こうなるとアメリカ本土まで届く射程となります。弾頭には人工衛星という説もあってその実態は明らかではありませんが、仮に人工衛星であったとしても、テポドンミサイルにそれを搭載するところなど、冗談過ぎることは否めません。