[1045]大昔の日本列島

2023年1月29日

第1041号「恐竜の化石が発見される」で兵庫県の丹波市で恐竜の化石が見つかったことを、述べました。ここで皆さんは、日本でも白亜紀(約1億5000万年前)には恐竜が闊歩していたのかと、当時の光景を思い浮かべることと思います。しかしそれはちょっと違うのですね。

まず、白亜紀の時代には日本列島は無かったと考えるべきです。当時はゴンドワナ大陸とか、バンゲア大陸とかがあって、今の地形とは全く違う形をしていたと考えられています。つまりその当時、日本列島は無かった。

その後、プレートテクトロニクス(地殻変動)で海洋の地層が押し寄せられ、それが日本列島の原型になったとされます。つまり日本列島に恐竜が居て、それが死んで化石になったのではなく、恐竜の化石を含む地層が寄せて上げられて日本列島ができたと考えるのが妥当なのです。

長年の地殻変動によって、今の日本列島の形になったのが約200万年前。しかしその当時は、海面は今よりずっと低く、朝鮮半島や樺太などとは陸続きだったとされます。その陸を歩いてわたって来た動物が日本に定着しました。動物の皮膚に付着してきた植物の種が日本に根付いて自生植物となったのです。

そして約1万年前、それまで寒かった地球に劇的な変化がおこりました。気温が上昇して大陸に固定されていた氷河がとけはじめ、一気に海面が上昇します。

このことを「縄文海進」といいますが、それはちょうどこの時期に日本人が縄文土器を発明した頃だからです。

日本はこの縄文海進によって、大陸との繋がりに決別し、現在の日本列島の形になったのです。沖縄の海に巨大な遺跡が眠っているのをテレビなどで見たことがあると思いますが、これは縄文海進以前の遺産ではないでしょうか。当時は陸地だったのですから。

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