[1208]NGOとNPO

2013年5月18日

NGOの活動としてアフガニスタンに行っていた伊藤さんがテロの犠牲になるという痛ましい事件がありました。NGOというのは「Non-Governmental Organization」の略で「非政府組織」といいます。非政府組織とは「政府ではないけれど政府に代わって国際的な協力活動をする民間の組織」という意味です。伊藤さんが属していたのは「ペシャワール会」というNGO。アフガニスタンで農業の指導をしていた矢先の事件でした。

NGOとよく比較されるのがNPO。NPOとは「Nonprofit Organization」の略で、単に非営利団体のことをいいます。企業(普通法人)がその活動の目的が営利であるのに対して、営利目的でないのがNPOです。といっても損を出していては、活動ができませんので、経費をまかなうくらいの資金集め活動は認められています。

NGOの収入は主に会費、寄付、助成金などです。NPOもNGOも非営利ということで税制上優遇措置があります。これを悪用して税金逃れのNPOも多くあるので、注意を要するところでもあります。

NPOもNGOも非営利、非政府であるという点では共通しています。また、広く捉えれば、NPOはNGOを包括します。最近多く見られる「NPO法人」とは非営利活動促進法(1998年3月成立)により法人格を得た団体のことで、「NPO」と「NPO法人」は多少ニュアンスが異なります。

NGOで有名どころ。かのオリンピックの事務局を持つIOC(国際オリンピック委員会)というのがありますが、これなど有名なNGOです。そのほかにもNGOには、何とか連盟、何とか協会、何とか連合、というのが多くあります。

ちなみにユニセフは国連の一機関として活動しているので、NGOとはいいません。また、日本赤十字社は日本赤十字社法によって設立された認可法人なのでこれもNGOとはいわないようです。