[1246]衆院選2009展望

2013年5月8日

前回の2005年衆院選のときも書いたので、今回も書きましょう。題して衆院選2009展望。

といっても今回の衆院選は前回の「小泉改革=郵政民営化選挙」と同様、選挙目的が明確です。もちろん民主党の言うように政権交代選挙です。

自民党を支援する国民も民主党を支援する国民も、政治を変えたいという思いは同じでしょう。今回の選挙は自民党を支持する人もとりあえず政権交代させようという思いがある選挙です。おそらくは民主党が政権をとることは間違いの無いところです。自民党はガラガラと音を立てて野党に転落。

しかし、実際に民主党は政権を獲得した後が正念場です。

国民は自民党のやることをことごとく反対してきた民主党を知っています。鳩山由紀夫氏の揚げ足を取るような反論に嫌気をさした国民も多かったことでしょう。また、小沢氏が代表時代に言っていたように民主党に政権担当能力は怪しいものです。そんなことは承知の上、ひっくるめても政治を変えたい、という国民の意志が働くのが今回の選挙ではないでしょうか。

民主党は「官僚主導の政治に終止符を打つ」とのことですが、官僚は絶大な権力を持っています。この権力に対し対等に渡り合えるのは今のところ自民党しかありません。官僚にとって自民党は手ごわいが、民主党など鼻にもかけないほどちょろい。官僚相手に結局何もできない民主党になりはしないか?

一方で野党に落ちる自民党も巻き返しを図ることでしょう。選挙で自民党の古い古参議員(妖怪ども)が一掃されるのも見逃せません。若返る自民党、責任の重大さに改めて自覚せざるを得ない民主党。良くも悪くもこの選挙は、日本の政治が新たな第一歩を踏み出す選挙となることに間違いありません。

あと、衆院選と同時に行われる裁判官の国民審査。判断材料も提供されないまま、罷免をするかどうか聞かれても戸惑うばかりですが、今回の国民審査の対象となる裁判官は公開されていますので、一度眼を通しておくといいでしょう。