[892]ヒマワリ(向日葵)

ヒマワリは夏を代表する花。菊科ヒマワリ属の一年草です。英名はサンフラワー。学名のHelianthus(ヘリアンサス)は、ギリシャ語の「helios(太陽)+ anthos(花)」が語源となっていますが、そのまんま「太陽の花」の意味です。

ヒマワリは漢字で「向日葵」と書くように「太陽の方を向いて咲く花」と思われていますが、その花はいつも太陽の方向を向いているわけではありません。ただ、生育中は茎の頭頂部が太陽に合わせて動き、夜になると戻ることからこの名前がついたのでしょう。

一旦花が咲いてしまうと頭頂部を動かすことはなく、花の多くは東のほうを向いて固定されます。ヒマワリ畑を写真で撮るときは、花が朝日を受ける午前中に撮影しましょう。花が正面の朝日を受けて輝き、プロ並みの写真が撮れるはずです。午後は逆光になってしまいうまく撮れません。

さて、ギリシャ神話にも出てくる夏の代表花ヒマワリですが、意外にも原産は北アメリカ。16世紀にイギリスに伝わり、その花の形から「太陽の花」と呼ばれました。ギリシャ神話よりもだいぶ後の時代の新大陸(アメリカ大陸)産ということから、ヒマワリが登場する神話はじつは後から作られたものだ、とわかります。

種子はリスや大型インコの餌として重宝されますが、もちろん人間の食用にもなります。ヒマワリの種子から採った油は良質で石鹸や塗料の原料になります。ロシアではヒマワリ油は大きな産業となっています。花言葉は「私あなただけを見つめる」。オランダ人画家ゴッホが好んで描いた花の一つです。

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