[911]パフェとサンデー

パフェはフランス語でParfaitと書きます。読みはパルフェ。意味は「完璧な」という英語のPerfectと同義語です。フランス料理のデザートとして果物を冷やしたものを提供したのが始まりですが、完璧なものを求めるフランス人が作った完璧なデザートという意味でパルフェと呼ばれました。

ただし本来のフランス流パルフェは卵黄に砂糖やホイップクリーム、フルーツピューレなどを混ぜて冷やし固めたアイスクリームのことをいいます。日本のパフェはかなり豪華になっていて、もはや別物といった方がいいでしょう。

日本流パフェは細めの深いグラスに、スポンジケーキ、フルーツソースなどを重ね、トップにはアイスクリームを中央に盛って生クリーム、フルーツで飾ります。最後にはお気に入りのフルーツソースやチョコレートソースをかけまさに豪華絢爛。本来のパフェからすればフルーツパフェが王道でしょうか。イチゴパフェやチョコレートパフェは亜流といえるでしょう。

ところで、似たようなものにサンデーがあります。パフェと違うところは、サンデーは比較的丸く浅いガラス器に盛られることが多くその盛り付けもシンプルです。パフェとサンデーの違いはあちらこちらで述べられていますが、最も異なる点は、その発祥地でしょう。パフェは前述の通りフランスが発祥。サンデーはアメリカ原産です。サンデーはアメリカのアイスクリーム屋が器に盛ってチョコレートソースを掛けたものを日曜日限定で売り出したところ大人気。それが火付けとなって「サンデー」が広まったとか。

またこういう話もあります。キリスト教では日曜日は安息日。皆、仕事を休みです。しかし企業によっては働いて欲しい場合もある。日曜日は働いてもらうご褒美として、仕事が終わったらアイスクリームをたらふく食べさせるという企業が現れ、それを目当てに皆日曜日に働くようになった。そのアイスクリームをサンデーと呼ぶようになったとか。ちなみに美味しいほうのサンデーは英語では「Sunday」ではなく「Sundae」と書くようです。