[914]重金属

2013年9月22日

重金属とは、アルミなどの軽金属に対し、金、白金、銀、クロム、カドミウム、鉛、鉄など、比重が4~5以上の金属の総称です。

軽金属とは一般に、アルミニウム、マグネシウムそしてチタンとそれらの合金と指していいます。鍋などに使われるアルマイトはアルミニウムの表面を人工的に陽極酸化皮膜で覆ったもので、材質としてはアルミニウムといえます。また航空機やケースなどに使われるジュラルミンはアルミニウムと銅の合金です。アルミニウムは加工はしやすいけれど強度が無い。そこで銅を混ぜたところ軽くて丈夫な素材ができたというわけです。

重金属とは一般に鉄以上の比重を持つものをいいます。鉄、鉛、金、プラチナ、銀、銅、クロム、カドミウム、水銀、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン、錫、ビスマスなどがあります。

よくいわれるヒ素は物理的性質は金属に類似していますが化学的性質は燐に類似しているもの分類上は非金属となります。

重金属というとなんとなく有害というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。微量であれば生物にとって必須元素となるもあります。特に鉄、マンガン、コバルト、銅、亜鉛、モリブデンは必須元素です。欠乏すると生理的異常が起こってしまいます。逆に多すぎると異常を引き起こします。毒にも薬にもなるこのような元素は「毒性元素」といわれています。

次回は「重金属の毒性とは?