[913]大田原牛

2014年8月14日

大田原牛
大田原牛

アメリカ産の牛肉が今年中にも輸入再開されるとの事。日本はしぶしぶ。アメリカの言い分も分かりますが、問題にしているのは「安全である」というデータの信憑性なのです。安全だって言っているから安全だって?そりゃないでしょう。アメリカは信用できませんからねぇ。

日本ではやっと輸入再開か、と業界では喜びの声が沸騰しているようですが、牛丼大手チェーンの「すき家」では再開されてもアメリカ産牛肉は使用しないとの事。消費者の安全第一を考える姿勢はりっぱです。それに引き換え、買うかどうかは消費者の判断に任せるという政府のコメントはいただけませんねぇ。

さて、日本といえば美味しい和牛がたくさんあります。本当に日本はグルメ王国だと思います。和牛の中でも、最近松坂牛を押しのけて有名になってきたのが大田原牛。通常和牛といえば100g3千円くらいはしますし、松坂牛では100g1万円はざらです。しかしこの大田原牛は100g3万円以上。ステーキではなんと一人前10万円という価格に驚きます。

しかしその美味しさゆえ、悩ましい事件もおきてしまいました。

>10万円ステーキおごらせる恐喝で養護学校2職員逮捕 [11月09日17時15分
> 共同通信

美味しいステーキを食べたいのは分かりますが、無理におごらせてはいけません。自分で働いたお金で食べましょう。

事件の原因となった大田原牛とは、正しい血統をもった黒毛和種の「とちぎ和牛」の中で最高品質の「那須牛」、さらにその中から年間30頭ほどを特に厳選したまぼろしの和牛が「大田原牛」です。牛肉のランクで最高ランクであるA5クラスの牛肉の中から、更に選りすぐった最高の和牛です。美味しくないわけが無い。

厳選された大麦を飼料として育った大田原牛は、不飽和脂肪酸が多いため脂肪融点が19℃と低く、焼いたり煮たりすると類を見ないほど柔らかくなる特性を持ち、風味豊かな美味しさときめ細かい肉質が自慢の和牛なのです。通常の和牛より1年から2年ほど長期飼育してから市場に出すことでもその飼育に掛ける情熱がうかがえます。牛肉の格付けでも「大田原牛」は、松坂牛、近江牛、神戸牛などと並び最高ランクに格付けされている、まさに最高峰の和牛なのです。