[488]爪

以前ツメの話をしたとろ色々な質問を受けましたので、今日はツメの話第二弾でいきたいと思います。

ところで、爪はツメと読みます。一方、瓜はウリです。よくみると瓜という字にはツメがあり、爪という字にはツメがありません。これを瓜に爪あり爪に爪なし、なんていいかたをします。深い意味はありません。要するに漢字の覚え方ですね。

さて、ツメはなんであるのかというと、これは指先を保護するためでもあるのですが、物を掴みやすくするため、足の場合はしっかり歩くためにあるのです。もともと、筋肉を支える役目は骨がその使命を担っているのですが、指先や足の先まで骨を伸ばすわけにはいきません。そこで骨が届かない部分を補うために皮膚の一部が変化して、ツメになったというわけです。

ツメがないと、何か掴もうにも指先がグニャグニャ曲がってしまいうまく物をつかめません。また足のツメがないと踏ん張りが利かなくなりうまく歩くことできません。ましてや走ることもできません。

骨はカルシウムからできていますが、ツメは皮膚ですからたんぱく質でできています。ツメが柔らかくなったといってカルシウムを摂取する人がいますが、それは勘違いですね。

ツメを丈夫にするにはたんぱく質、なかでもケラチンというたんぱく質をバランス良く、しっかり摂ることが重要です。特にツメにとって有用なのは流行のコラーゲンです。

コラーゲンはたんぱく質のなかでも細胞と細胞の間をうめる細胞間物質といわれ内部に水分を貯える役目を果たし、皮膚に張りをもたせます。つまり保湿作用です。

ツメも皮膚の一部ですから水分は必要で、コラーゲンは水分や栄養分を保ち、乾燥によるトラブルをさけることもでき、みずみずしい健康なツメを保持するに役立ちます。

コラーゲンは煮物などのあとにできる煮凝り(にこごり)に多く含まれています。つまり、煮凝りができるような食品(魚の頭や尾の部分、鶏の手羽先、豚足、牛すね肉)に多く含まれています。

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