[453]排水性舗装

本格的な梅雨となり、雨の日のドライブは十分注意し安全運転に心がけなければなりません。雨の夜は路面が水分のため反射して運転しずらいですね。また、水溜りも意外と深く、何気なく通り過ぎてその水しぶきの大きさに驚くことがあります。ちなみに道路交通法では水溜りを通過するときは徐行しなければなりません。

さて、運転しずらい雨の日ですが、水溜りもなく黒々と妙にすっきりした道路をあちこちで見かけるようになりました。新しく舗装した道路に多く見られるようですが、これは排水性舗装と呼ばれる最近の舗装技術です。

以前の舗装は、アスファルトをきめ細かく敷きつめる方法でしたが、排水性舗装はわざと表面に隙間を開け、そのすき間に水を吸収させ路肩に排水させてしまう方法です。

これは舗装表層部分からら雨水を排水することにより、水はねをなくし、視認性の向上とすべりの防止などを目的とした混合剤で、アスファルトに混ぜて使います。

本来は排水性を考えて作られたものですが、空隙が多いため、エンジン音やタイヤが発生する音を吸収する作用があり、これが騒音防止に役立つということで副次的に評価されています。また、耐摩耗性が高いことも注目されます。走った感じではタイヤは余計に減りそうな気はしますが。

排水性舗装は、高速道路および高速で走行する一般道路では降雨時の安全走行を目的に、人家密集地域で交通量の多い道路では走行時の騒音低減に効果があります。また舗装材にすき間が多くあるので通風が良く、夏場でも温度が上がらないために、わだち掘れの心配等がなく、舗装材として安定しているメリットもあります。

個人的には、道路だけでなく、古くて水溜りの多い駐車場にも使用してほしいと思ってしまいます。古いアスファルト舗装の駐車場って、結構水はねするのよね。

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