[586]50Hz

静岡県の富士川から日本海側は糸魚川を境として東側は50Hz、西側は60Hz。

何の話かというと、家庭用の電気の周波数の話です。50Hzというのは1秒間に50回電気の流れる方向が変わる。60Hzのほうは同様に60回変わる。どちらが良いのかというと、60Hzのほうがパワーがあります。ちなみに交互に電流の方向が変わるから「交流」といいます。乾電池などバッテリーは直流。電気の方向は変わらないので直流には「周波数」という概念はありません。

50Hz用の洗濯機を西日本で使うとどうなるか?50Hzで使うより60Hzで使う方がモーターが速く回転します。つまり汚れが良く落ちる。タイマーも速く時間が進むので洗濯時間が早く済みます。こりゃー便利だ!というとそうでもない。洗濯機が壊れることもあるからです。良い子は真似しないほうがよさそうです。

なぜ、東日本と西日本で周波数が違うのかというと、明治時代に電気を供給する電力会社が最初にどこから発電機を輸入したか、によるらしい。関東ではドイツから、そして関西はアメリカから輸入しました。ドイツは50Hzの国だし、アメリカは今でも60Hz。

家電製品は今やインバーターの時代。インバーターとは周波数を変えて、出力を調整する機能で、蛍光灯やエアコンなどに採用されています。普通の蛍光灯は50Hzの場合は1秒間に50回ちらつきますし、60Hzのところでは60回ちらつく。ちらちらするから目によくありません。ところがインバーターの蛍光灯は周波数が40000Hzから100000Hz程度に変換されているので肉眼ではちらつきが感じられない。これが目にやさしいといわれる所以です。

インバーター回路が組み込まれている家電品の場合、この回路は50Hzだろうと60Hzだろうと、一旦整流器に通して直流に変えるので使う電源はどちらの周波数でも構わない利点があります。だから以前ほど周波数に気をつけなくてもよくなりました。ですが、引越しなどで古い家電品を使うときは周波数に気をつけましょう。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。