[594]ボストーク湖

南極大陸というところはご存知のように氷で覆われています。しかしその氷床下には巨大な湖があることがわかってます。ロシアのボストーク基地(南緯78度23分、東経106度48分、標高3488m)付近にあるのでボストーク湖と呼ばれます。この付近の氷床の厚さは3800m、湖水の表面、つまり氷床の底面は海面下300m、湖水の底は海面下700m、約400mの水の層が潜在することになります。面積は1万4000km2。アメリカのオンタリオ湖ほどもある巨大な湖です。

このボストーク湖については汚染を防ぐ上で中止していた調査を再開するということを1998年アメリカが発表していますがその後はどうなったのでしょうか。100万年の間全く閉ざされた湖水は当時そのままの微生物が生息されているとされます。そこにたどり着くには絶対に汚染を避けなければなりません。たどり着けば即汚染となるため、なかなか調査が再開しないらしいのです。

なぜこのような極寒の地の地表深くに湖が存在するのかは調査をまたなければ判りませんが 、もともとあった湖が封じ込められたのではなく、何かの理由によって氷床が解けたのではないかとされる説が有力。地熱か摩擦熱かあるいは含まれる塩分のせいか。

もしこの湖の成分が解明されれば、いつできたか、そしてその当時の地球はどうであったかなどの有力な手がかりとなります。また木星の衛星エウロパにも同じように氷床下に海が確認されていますが、南極氷床下の実験がこの宇宙の探索にも利用できるかが大いに注目されるところです。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。