[596]細胞

細胞は小さい。薄く切った実験用の細胞を学校の顕微鏡で覗いた経験は誰しもあると思います。人体を例にとっても肉眼では見えない何百兆個という細胞の塊なのですが、そのうち肉眼でも見える細胞が一つだけあります。それは卵子。

ほぼ30日ごとに射ち出されるヒトの卵子は、直径が1ミリの5分の1くらいで、白い小さな粒として肉眼でも確認できます。

卵子は次世代への必要なものを積んで旅立つカプセルのようなもの。したがって、あれもこれも欲張っているから必然大きくならざるを得ないのです。内容もとても濃いです。必要な良い素質を満載しているから。

かわって鶏の卵。スーパーでSMとかMとかLLとかサイズ別に売られていますが、あれもあの大きさで一つの細胞です。もちろん鶏の体内細胞の中でも最大の大きさを誇ります。卵と言うのは特殊な使命を追った細胞なのでその形態も特殊なのですね。

卵はまた非常においしい。これは栄養があるものを食べるとカラダがおいしく感じるようにできているからです。鶏卵、魚卵、キャビア、イクラ、かずのこ・・・例をあげたらきりがないです。

卵はそれ自体で生命を保つ栄養をほぼ完備しているため他の生物からも捕食されやすい。だから進化は苦労して複雑な哺乳類を作り、卵を母体に納め、外敵から守るようになったのです。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。