[731]ティーピー

最近あまり西部劇って見ないですが、アメリカの開拓時代といえば登場するのがアメリカインディアンと騎兵隊。アメリカインディアンというのは最近ではネィティブアメリカンといいますが、要するにヨーロッパから白人が移住してくる前からいた先住民のことです。

歴史の常として、ヨーロッパからきた白人側は侵略してきたわけで、先住民のネィティブアメリカンは虐げられてきた。その汚い歴史を白人は正当化するために西部劇は役に立ったんですね。どの西部劇を見ても白人は「正義」、ネィティブアメリカンは「勇気」をキーワードに共存共栄をうたっていますが、果たして真実はどうだったでしょうか?

さて表題のティーピーとは、アメリカの平原インディアンが使っていた移動用に使うテントのことです。ポールを円錐状に立てかけ、バッファロー(アメリカバイソン=野牛)の皮を張ったもので、西部劇ではおなじみのテントです。

ティーピーはロッキー山脈から吹きつける西風を防ぐために、立てる向きが決められています。支柱は3本式のものと4本式のものとがありますが、3本式の場合、ドアポールといって東側に入り口をもってきます。そのあと、南側と北側に支柱を決め、それにその他の支柱を立てかけていきます。組みあがった支柱にカバーをかけてできあがります。

また、ティーピーは中で焚き火が出来ますが、これも東側にスモークフラップと呼ばれる排煙口が上部にあり、西風の力を利用してうまく排煙されるようになっています。煙の処理の工夫はそれだけではなく、テント下部にライナーという生地で2重にすることにより、テント下部から外気を導入し、煙だけスモークフラップから排煙されるようになっています。外気はうまく導入され、人には当たらず寒くないようになっています。

ティーピーの床面は幅約5m、奥行き約5.5mの卵形をしています。高さは高さは約4.5mで奥のほうに居住性を持たせています。大きさとしては一家が生活するにちょうど良い大きさになっています。

中で過ごす家族はそれぞれ居場所が決まっていて、一番エライ主は一番奥の上座に座ります。主から見て右側には女性、すぐ左は息子、その奥はその他の男性の場所となっています。生活の規律はなかなか厳しかったようですが、厳しい中にもインディアンならではの親しみと敬意がティーピーの中には満ちていたのではないでしょうか。

先ほどメインポールの数には、4本式と3本式があるといいましたが、4本式の部族は、ブラックフット族(モンタナ州)、クロウ族(ワイオミング州)、ショショーニ族(アイダホ・ユタ州)コマンチ族(テキサス州)など。3本式の部族は、ダコタ族「後にスー族」(サウスダコタ・ミネソタ州)、カイオワ族(テキサス州)、ラコタ族(ネブラスカ州)、シャイアン族(コロラド州)、アパッチ族(ニューメキシコ州)、ポーニー族(ネブラスカ州)などがいます。

どういうわけか、同じ本数の部族同士は仲がよく、本数の違う部族は仲が悪かったようです。

ティーピーで寝てみたいという人は、オートキャンプ場で用意されているところもあるのでチェックしてみてください。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。