[734]ダッチオーブン

オーブンというからには電子レンジのようなもの、あるいは台所のガスコンロの下にビルトインされているようなオーブンのようなものを想像されるでしょうか?いやいやダッチオーブンというのは、鋳物の鉄でできためちゃくちゃ重い蓋付の鍋のことです。

このダッチオーブンは最近流行っている商品ですから、アウトドア専門店にいくと必ず売っています。けど値段高いです。たかが鉄鍋に数千円はかなり辛いと思われるでしょうが、このダッチオーブンはそれなりのことはあるのです。つまり優れものってことです。

ダッチオーブンは、厚みのある鉄でできていますので、熱の伝わりからがじんわり均一で芯までおいしく調理できます。また同じく重い蓋がついていますが、この蓋の重さが圧力鍋と同じ効果をもたらし、中の材料を短時間でふっくら仕上げます。

ダッチオーブンはいってみれば魔法の鍋で何でもできてしまいます。煮るのはもちろん、焼いたり蒸したり、パンやピザも焼ける。ローストビーフ、スペアリブはもちろん焼きリンゴやスポンジケーキだってこなしてしまいます。圧力鍋と同じ効果がありますので、マメ料理もお手の物です。

更にこの重い蓋は、無水効果といって、材料の持っている水分のみで調理することができます。したがってコクのあるうまみを逃がさない料理が可能なのです。また、この蓋にはエッジがあり、上に炭を乗せる事ができるようになっています。つまり下からも上からも加熱できるわけです。これもまたダッチオーブンの魅力です。

ダッチオーブンは屋外で料理するための道具ですが、その割には鉄製のため大きく重たい。ですが、その重さゆえにすばらしい料理ができる。徒歩で移動するアウトドアには向きませんが、クルマで移動するような場合は是非アイテムに加えたいグッズですね。

ダッチオーブンは、脚のある屋外タイプと脚のないキッチン用とがありますが、最初は屋外用の10インチ深型か、12インチのものがいいでしょう。12インチのものは鶏がまるごと入るのでローストチキンにこだわるなら必須です。

ショップで売られているものは、きれいなアイアンキャスト色をしていますが、ここのままでは使えません。最初に付着しているワックス分を落とし、油を塗って過熱し、シーズニングという「慣らし」をします。こうして使い込んだダッチオーブンは黒光りしてかなり存在感のある鍋と成長します。

お手入れも簡単で、使い終わったらお湯を沸かし、スポンジで汚れを取って油を塗ってしまいます。洗剤を使わないことだけを守ればそれほど気を使うこともありません。ただし、あくまで鉄製なので、水分だけは要注意です。錆びてしまいますので。

外観とずっしりと手ごたえある重みは、本物の道具しか持ち合わせない歴史と風格がにじみ出ています。手入れに手間はかかるけどちょっと使える男の道具ダッチオーブン。いや女性のあなたも所有してみませんか?

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。