[927]ポインター

前回に続き、犬の話です。

犬と人間との係わり合いは古いけれども、なかでも16世紀の銃器の発明によって飛躍的に発達したのが猟犬です。

猟犬はハンターであるご主人の命令を受けて獲物である鳥獣を追い詰めますが、ただ単に追い詰めるのでは能がありません。追い詰めてかつ飛び立たせないように距離を置くのも能力のひとつ。そして息を潜めている鳥獣の居場所を声ではなくその姿勢で示し、そして主人の合図とともに鳥獣を飛び立たせる能力。飛び立った鳥獣は主人の鉄砲に的確に仕留められるわけです。こういう特殊能力を仕込まれた犬種がポインターやセッターと呼ばれる犬種です。鳥獣を留ませるためストップ犬とも言われます。

ハンティングを共にする犬種群をスポーティング・ドッググループといいます。このグループには盲導犬でおなじみのゴールデンレトリバーも含まれています。あの穏健なレトリバーが猟犬だとは意外に思われるかもしれません。

ご存知のようにレトリバーは水が大好きで泳ぎが大変得意な犬です。レトリバーはこの得意な泳ぎで湖や沼でハンターが仕留めた獲物を回収するのが役目。レトリバーとは「回収する=レトリーブ」犬という意味ですがそれは獲物を回収する役目というわけだったのです。獲物を探し特定する能力をもったポインターなどのストップ犬と、レトリバーなどの回収犬が特に狩猟では特に重要な存在だったのですね。

今では狩猟のためにこれらの犬が飼われることは稀ですが、家庭犬として飼う場合はその性格をよく知った上で飼わないと彼らの性格をもてあますこととなります。特にポインターは運動量が多く性格も活発なため、心無い飼い主に山奥でよく捨てられているようです。犬を飼う場合は事前に勉強し、その犬種をよく知ったうえで飼うようにしましょう。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。