[943]淡水魚と海水魚

もともと魚は海水の中で発生したと考えられます。その後、淡水の川や湖に進出し、やがて陸に上がっていったようです。魚は今でも海水魚と淡水魚ではその体の仕組みは違いますし、淡水魚であっても肺で呼吸する魚もいたりします。進化の経過を垣間見るようで面白いですね。

さて、海水魚は海水に棲み、また淡水魚は淡水に棲んでいるのでそれらが同時に泳ぐことはできません。海水魚を淡水に入れれば死んでしまいますし、その逆も同じです。しかしこれを1%の塩水に泳がせると海水魚も淡水魚も同居することができます。これは海水魚、淡水魚それぞれの体の仕組みの丁度境となる塩分濃度だからです。

淡水魚ももともとは海水魚から進化したので、体の中に含まれる塩分濃度は海水魚とほぼ同じです。この濃度は約1%。海水よりも薄く淡水よりも濃くなっています。この魚が淡水で暮らす場合は、浸透圧の関係で常に体内に水を吸い込んでしまい水ぶくれになる危険をはらんでいます。

逆に海水魚の場合。塩分濃度が海水の方が約3%と大きいので常に脱水症状になる危険をはらんでいます。そのため海水魚は、水をたくさん取り込んで、あまり尿をしないようにしています。淡水魚と海水魚が同じ魚でありながら、海水と淡水に住み分けられるのは、このように全く違った体の仕組みを持っているからです。

なかにはウナギやボラ、サケ、スズキなど海と川の両方を行き来できる魚は、この両方の機能を持っていてそれを使い分け体液の浸透圧調節をしています。しかし多くの魚は、このどちらかの仕組みしか持たないため、海水魚は淡水に、淡水魚は海水には棲めないのです。

【関連記事】
[1152]マングローブ
http://www.tamagoya.ne.jp/potechi/b/archives/2008/01/1152.php

  • Google Bookmarks
  • Yahoo!ブックマーク
  • はてなブックマーク
  • del.icio.us
  • livedoor クリップ
  • POOKMARK Airlines
  • ニフティクリップ
  • Buzzurl
  • newsing it!

関連するアイテム

関連する記事(3)

常識ぽてち~2006~ - [944]サメの肉 (2006年3月25日)

サメのヒレはフカヒレとして珍重されますが、肉のほうはあまり人気がありません。エイ... 続きを読む

常識ぽてち~2006~ - [1161]汽水とは? (2008年2月15日)

汽水(きすい)とは海水と淡水が交じり合っていることをいいます。海に流れ込む河川がある場合、その河口付近では海水と淡水が交じり合っていますが、この付近を汽水... 続きを読む

常識ぽてち - [944]サメの肉 (2010年2月 9日)

サメのヒレはフカヒレとして珍重されますが、肉のほうはあまり人気がありません。エイ... 続きを読む

常識ぽてち カテゴリ

たまごや内を検索する

Google
Web デジタルたまごや

たまごやの"新着!"

Loading...

このサイトを購読する

メルマガで購読する

 

 

powered by まぐまぐトップページへ

ご訪問感謝!

創刊:1999.12.15


RSS feed meter for http://www.tamagoya.ne.jp/potechi/b/

最近のコラム

同じカテゴリのコラム

アーカイブ

全 933 件-タイトル表示

著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。