[976]マスコミに踊らされることなく

最近「ここぞとばかりやりこめる」といった報道の仕方になんとなく悪意が感じられるのは私だけでしょうか?

ということで、今日は日銀総裁の一連の事件を考えます。

株安の仕掛け筋というのがあります。これは株価をわざと安くさせ、そのときに買って、後の高騰時に利益をえるというものです。株価を下げるためにいろいろな裏工作をします。いわゆる悪材料を探し出し、それを公衆の面前に引き出して世論の洗礼を受けさせるわけです。

日銀総裁の村上ファンドの出資が問題になっていますが「そんなに問題なの?」というのが正直なところです。

「フジサンケイビジネスアイ」より引用:

福井総裁への批判が「感情論、精神論になっている」と指摘するのは、菅野雅明J・P・モルガン証券チーフエコノミスト。「問題は、日銀の金融政策担当者の投資ルール、情報公開制度」としたうえで、「インサイダーなど捜査対象になるようなものでない限り、福井氏個人の進退を問題にするのはおかしい」と疑問を呈した。

日本の国民感情というのはどうもマスコミやマスメディア(テレビ)に踊らされやすいといえます。今回の福井総裁の件も、よくよく考えてみれば裏に糸を引いている何かがありそうな事件です。というか、たいした事件ではありません。

そもそも、日銀総裁とて個人の財産について利殖することについてはなんら問題ありません。国債を買うもよし、株を買うもよし、配当付きの保険に入るのも一向に構わないわけです。日銀総裁という立場を利用して自分に有利に利殖ができないようにするには、日銀の内規もしくは法律の問題です。法に抵触すれば罰せられ、法に抵触しなければ罰しないというのが法治国家の大原則です。しかし、そこに感情論が入り込むのが日本人の悪い癖と言い切ることができます。

アメリカではどうか?

同じ事件が起こったとしたら、これはスキャンダルとなるかもしれません。しかしアメリカの要人バーナンキにしてもグリーンスパンにしても、個人的にいろいろな利殖目的の投資はしているのが当たり前です。しかし、国民はその内容を知ることができる仕組みができあがっているのです。

日銀総裁が1000万円を村上ファンドに投資した、ということです。さらにその利益が1400万円になっているいう話です。しかし日銀総裁にとって1000万円などはした金でしょうし、その利益もたいした額ではありません。悪徳政治家が裏で動かす金は最低でも1億円です。しかもそれは犯罪となる場合が多いのです。

この事件の裏にはもっと重大な事件がありそれに対する国民の視線をそらすことはないか、よく見渡しましょう。感情論に走らず、マスコミに踊らされず、ものの本質を冷静に見極めることを賢明な読者に提言いたします。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。