2007年7月アーカイブ

[1099]もしも原始人だったら

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ドリフのコント「もしも」シリーズではありませんが「もしもあなたが原始人」だったらどうしますか?

原野に立つ原始人は、まず食料を得るために狩りをするでしょう。獲物のいる場所を探すはずです。よい猟場を見つけたら、今度は水を探すと思います。水を得るには川のそばが最適です。猟場と水を確保したら、ここは居心地がいいので巣(家)をを構えるでしょう。

気候が温暖ならば家は簡単でもいいですが、雨風が激しい場所ならば、それから身を守るため頑強な家を建てるでしょう。

家を建てる場所は、川にあまり近いと洪水のときに流されてしまいます。また崖や後ろに山があれば土砂崩れが危険です。こういった場所には家を建てません。洪水になっても水浸しにならない場所、崖崩れの危険が無い場所、そう小高い丘の上に家を建てるのではないでしょうか。

その場所が長期的に安全で快適ならば、伴侶を見つけ、子孫を残そうとするでしょう。家族を持った原始人は自分だけでなく家族の安全を考えるようになります。より頑強な家、より安全な場所、より豊富な食量が手に入る場所を確保しようとします。

原始人であるあなたは、四方八方に目を配り、気配を察知し、天候を見極め、大地に耳を澄ませて家族を安全の守ろうとするはずです。そして自分の子孫を残し、未来永劫子孫繁栄を願うはずです。

さて現代社会に目を向けてみると、現代人というのは原始人に比べ非常に甘ったれていことに気が付くのです。何でもかんでも人のせいにする。取れるものはとってやろうという訴訟社会。そして良心を逆手に取る詐欺社会。あなたの祖先である原始人が見たらおそらく大いに嘆くでしょう。もっと自分の力で生きろと。

新潟地方で大きな地震が多発し、被害も少なくありません。おそらくここに原始人が住んでいたら、さっさと引っ越しをするのではないでしょうか?理由は簡単です。安住できないからです。

東海沖地震が予測されています。近い将来必ず起きるといわれているのに、誰も引っ越ししません。目の前の危険に対して、楽観過ぎるのではないでしょうか。

狭い日本ですが、今あなたが住んでいる場所が本当に安全なのかよく見極める必要があると思います。原始人の感性を思いだし、今一度あたりを見回してみましょう。日本列島そのものの安全性も含めて。

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[1098]ひまわり

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ひまわり(ヒマワリ)は漢字で「向日葵」と書くように「日を向いて咲くアオイ」となります。キク科の一年草で日本でよく咲く向日葵はロシアヒマワリです。背丈は2mにもなり、種は油脂をとるのに重宝します。ヒマワリの種は鳥やリスの餌になるのでペットショップでも売られています。

ヒマワリの種を絞って採るヒマワリ油には不飽和脂肪酸(常温で固まりにくい)のリノール酸やオレイン酸が含まれるので健康によいとされていましたが、リノール酸の発ガン性やアレルギー等との因果関係が問題になり、今はオレイン酸が多く含まれる品種が多く栽培されています。

ヒマワリ油はサンフラワーオイルですが似ていますがサフラワーオイルとは別物です。ヒマワリはSunflower。Safflowerは紅花です。

ところで、ヒマワリは花が日のほうを向いてぐるぐる回るというのは迷信ということはよく知られています。

ただし、種をまき、芽が出るとその芽は、日の方向をむいて回ります。つぼみができるとそのつぼみも日の方向を向いて回ります。しかし、花が咲くと、その花は一律に東を向いて咲き、日を向いては回らなくなります。なんとも不思議。ヒマワリが向日葵と書くのはまんざらうそでもないようです。

ちなみにヒマワリは東を向いて咲くので、ひまわり畑を鑑賞するには、午前中がよいです。写真を撮るにも花が太陽の光を浴びてヒマワリらしい写真が撮れます。午後は逆光になってしまうため写真もうまく撮れません。

◎夏休みに出かけたい主なひまわり畑

北海道北竜町「ひまわりの里」
成田ゆめ牧場「ひまわり巨大迷路」(千葉県)
北杜市明野サンフラワーフェス2007(山梨県)

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[1097]エンジュ

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木へんに鬼と書いてエンジュと読みます。「槐」という字です。マメ科の植物で夏に花が咲き、秋には莢に入った豆がたわわに実ります。

エンジュは銘木として扱われ、表札や仏壇の材料として使われる関係もあり、「延寿」という縁起のよい字を当てることもあります。「槐」からイメージされる鬼というのは怖い印象がありますが、天界を守る秩序の番人という意味もあり、必ずしも縁起が悪いということではありません。

エンジュは別名アカシアといいます。西田佐知子の歌「アカシアの雨がやむとき」にもあるように、こちらの名前の方が親しまれているのではないでしょうか。アカシアに似たものにニセアカシアというのもあります。こちらは木の枝に針があるので針槐(ハリエンジュ)と書きます。アカシアは槐(エンジュ)。

ニセアカシアとはなんとも気の毒な名前ですが、花はアカシアより大きく派手です。そのためアカシアといえばこのニセアカシアをさして言っている場合も多いでしょう。ニセアカシアは春に芳香のある花が咲き、夏に豆が成ります。木に鬼と書くのは本当はアカシアではなく、もしかするとニセアカシアの枝の針を鬼にイメージしたものかもしれません。

ニセアカシアは葉の色が黄緑色で葉が薄いため透過される太陽光が非常にきれいです。夏の暑い盛りに涼しい木陰を作るので街路樹として人気が高いです。ただし、根が広く回り、狭い街路では根が住宅に影響を与えることもあるので広い場所に向く樹木です。

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[1096]ウラン

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ウランといえばまず思い浮かぶのがウランちゃん。鉄腕アトムの妹ですね。ちなみにアトムの弟はコバルト。兄弟揃って原子力に関係のあるネーミングは作者である手塚治虫氏の未来における原子力の可能性に期待したものと思います。

そのウランですが元素として1789年に発見されました。1781年に発見された天王星Uranus(ギリシャ神話における天の神ウラノス)が語源となっています。

ウランは放射能を持つ鉱物です。天然の状態で核分裂を起こし、それが熱エネルギーになるため、原子力発電の燃料として重宝します。一番の埋蔵量を誇るのがオーストラリア。しかし輸出ではカナダが世界一。そのほかウラン鉱山としてはコンゴ民主共和国、ニジェールなどが有名です。北朝鮮にも埋蔵量が多いとされ、北朝鮮の核開発のベースとなっているようです。

日本ではどうかというと、鳥取県と岡山県の県境にある人形峠が唯一のウラン鉱山。1954年に原子力予算が成立するとすぐ日本におけるウラン探鉱が始まり、見つかった鉱山が人形峠です。人形峠はゴールドラッシュのごとくにわかに活気付き、採鉱が始まりましたが、すぐに被爆が問題になり現在では原子力機構の管理の下、静かになってしまいました。

ウランはそれ自体に放射能があり、採鉱現場は被爆に晒されることになります。採鉱中に発生するウランの仲間の放射性物質ラドンは気体であるため、ウラン鉱山労働者に肺がんをもたらしました。ウランの危険性を認識しないまま採鉱に踏み切ったことの悲劇です。今はもちろん安全に管理されている(はず?)。

ところで、このウランをガラスに混ぜこんだウランガラスが密かに人気です。薄いグリーン色が紫外線で蛍光を発するため大変美しい。しかも、今はウランガラスは素人では製造できないのでアンティーク品や骨董品しか流通していなく、高価に取引されているようです。ウランガラスは2006年に人形峠に開館した「妖精の森ガラス美術館」で見ることができるようなので、一度見に行ってみてはいかがでしょうか?

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[1095]マロンとマロニエ

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パリをはじめヨーロッパ各地の街路樹として有名なマロニエ。フランス映画などにも風景としてよく出てきますね。マロニエとはセイヨウトチノキのことで、日本でもよく植わっています。トチノキは「栃の木」と書き、その字のとおり栃木県の県木となっています。ただし日本のトチノキとマロニエ(セイヨウトチノキ)は若干異なるようです。

マロニエは春遅くに上向きに房状の白い花を咲かせ、秋には「栃の実」を実らせます。栃の実は渋抜きをして食用になります。餅と一緒に突いた栃餅はなかなか美味しいのですが、渋抜きの作業がなかなか大変とか...。

このマロニエの実(栃の実)は栗そっくりですが、渋いのでそのままでは食べられません。しかしこの実のことをフランスではマロンといいます。マロンといえば栗。栗のマロンは美味しく食べられますが、マロニエの実のマロンは渋くて食べられない?ややこしい??

マロニエの実には棘はあるもののイガがありません。また栗の実はイガに2~3個包まれていますが、マロニエは実が単独です。元々はマロニエの実をマロンといっていたのですが、マロニエの実より栗の実のほうが美味しいので次第に栗の実のほうをマロンというようになったのでしょう。

フランスでは美味しいほうのマロン(栗の実)はシャテニエと呼び、渋いほうのマロニエのマロン(栃の実)をマロンと呼びます。美味しいお菓子のマロングラッセはシャテニエのマロンを使います。やっぱりややこしい??
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マロニエの花
2007年5月25日カナダ(ナイアガラ・オン・ザ・レイクにて)


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[1094]高所平気症

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高所恐怖症というのがあります。高いところが怖い。しかしこれは恐怖「症」とありますが病気とはいえません。ヒトは鳥や猿ではありませんから高いところは行動範囲ではありません。落ちれば命にかかわります。したがって高いところは怖いのが当たり前なのです。

ところで最近聞くのが高所平気症。これは高いところが平気な人たちのことを言います。レンジャー部隊やとび職の人たちは訓練で高いところが平気になったのであり、それでもやはり怖いと思うことはあるそうです。そういう人たちではなく最初から高いところが平気なことを高所平気症といいます。これこそ病気といえるでしょう。

高所平気症は高さについての恐怖心が薄い症状で、生まれながらに高層マンションで育った子供たちに多いとされます。高い木の上の巣で育ったひな鳥の心境なのでしょうか。

高所平気症が問題となるのは、高層マンションでの子供の転落事故です。もともと子供は立体的な感覚が未発達のため、自分の位置が危険なのかどうかを判断できにくいのです。そこでマンションの手すりから乗り出したり下を覗き込んだりしているうちに誤って転落してしまうことが多いとされます。危険を身を持って知っていれば乗り出したりしないはずなのですが。

問題なのは、高層マンションなどの構造にあります。高さが15階もあるのにベランダの柵は上が開いていて乗り越えられてしまう。ベランダの柵は建築基準法で110センチ以上と決められているものの、そんな高さでは好奇心あふれる子供は乗り越えてしまうのが当たり前。

高層マンションのベランダや階段の踊り場、外廊下などはすべてガラス張りにするか柵で覆ってしまうべきでしょう。東京タワーや高層ビルのラウンジで乗り越えられるところなどありません。これはそういった事故があると管理責任を問われるからです。マンションも同様の考えで環境管理すべきでしょうね。

以前述べた「犯罪は環境で起こる」と同様に「事故も環境で起こる」といえるのではないでしょうか。

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[982]犯罪は環境で起こる

[1093]副大臣と大臣政務官

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副大臣というと大臣の次に位置する職であり、昔からあるような印象がありますが、日本では2001年の中央省庁再編のときに新しく発足した制度です。

この中央省庁再編が行われる前までは、大臣を補佐する職務として、大臣の下の地位は「次官」と呼ばれ、政務次官と事務次官がありました。事務次官は今でもありますが、政務次官はなくなって、副大臣もしくは大臣政務官に編纂されました。したがって次官といえば今は事務次官のことを言います。

以前の政務次官は国会議員から選ばれていましたが、編纂後、副大臣と大臣政務官も国会議員から選ばれます。ちなみに事務次官は国会議員ではなく官僚から選ばれます。

副大臣は大臣を補佐し、大臣不在の場合はその職務を代行します。政策のおけるさまざまな調整を行い、国会での答弁も行います。大臣政務官も同様の仕事をしますが、副大臣がその省庁の政策全般について大臣を助けるのに対し、大臣政務官は特定の政策について大臣を助けるという点で異なっています。

副大臣、大臣政務官は各省庁に1~3人います。
2007年7月24日現在の主な副大臣・大臣政務官は以下のとおり。

内閣府副大臣 ~ 平沢勝栄、大村秀章、林芳正 
総務副大臣 ~ 大野松茂、田村憲久 
法務副大臣 ~ 水野賢一 
外務副大臣 ~ 岩屋毅、浅野勝人 
財務副大臣 ~ 田中和徳、富田茂之 
文部科学副大臣 ~ 池坊保子、遠藤利明 
厚生労働副大臣 ~ 石田祝稔、武見敬三 
農林水産副大臣 ~ 山本拓、国井正幸 
経済産業副大臣 ~ 山本幸三、渡辺博道 
国土交通副大臣 ~ 望月義夫、渡辺具能 
環境副大臣 ~ 土屋品子 
防衛副大臣 ~ 木村隆秀 


内閣府大臣政務官 ~ 岡下信子、谷本龍哉、田村耕太郎 
総務大臣政務官 ~ 谷口和史、土屋正忠、河合常則 
法務大臣政務官 ~ 奥野信亮 
外務大臣政務官 ~ 馬場みどり(松島みどり)、関口昌一、浜田昌良 
財務大臣政務官 ~ 江崎洋一郎、椎名一保 
文部科学大臣政務官 ~ 小渕優子、水落敏栄 
厚生労働大臣政務官 ~ 菅原一秀、松野博一 
農林水産大臣政務官 ~ 永岡桂子、福井照 
経済産業大臣政務官 ~ 高木美智代、松山政司 
国土交通大臣政務官 ~ 梶山弘志、吉田六左ェ門、藤野公孝 
環境大臣政務官 ~ 北川知克 
防衛大臣政務官 ~ 大前繁雄、北川一成

いずれここに名を連ねる人が、大臣そして総理大臣に昇格していくのでしょうね。

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[1092]国務大臣

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国務大臣というのは、内閣を構成する大臣のことをいいます。財務省や厚生労働省などはいわば国務省であり、その大臣が国務大臣ということになります。国務省という名前の省があるわけではありませんし、その国務省の大臣という意味でもありません。内閣総理大臣も国務大臣であり、国務大臣を総括する長が内閣総理大臣です。国務大臣は閣僚、閣員ともいわれています。

内閣総理大臣やその他の国務大臣は「文民」でなければならないと憲法で規定されています。文民とは難しい言い方ですが、一般人つまり軍人ではないということです。日本国憲法では軍人は大臣になれません。といっても日本には(今のところ)軍隊自体ありませんから問題にはなりません。

国務大臣は内閣法でその人数が原則14人と決められています。さらに必要であれば3人まで任命できることになっています。上限がありますので省庁が増えすぎたら大臣不在の省庁や兼任する大臣も現れることでしょう。

2007年7月23日現在の主な国務大臣は以下のとおり。

内閣総理大臣(安倍晋三)
総務大臣(菅義偉)
法務大臣(長勢甚遠)
外務大臣(麻生太郎)
財務大臣(尾身幸次)
文部科学大臣(伊吹文明)
厚生労働大臣(柳澤伯夫)
農林水産大臣(赤城徳彦)
経済産業大臣(甘利明)
国土交通大臣(冬柴鐵三)
環境大臣(若林正俊)
防衛大臣(小池百合子)
内閣官房長官(塩崎恭久)
国家公安委員会委員長(溝手顕正)
内閣府特命担当大臣[沖縄及び北方対策](高市早苗)
内閣府特命担当大臣[金融担当](山本有二)
…など

なお、内閣総理大臣を国務大臣に含める説と含めない説があります。これは内閣総理大臣は国会の議決により指名され天皇から任命されるのに対し、内閣総理大臣以外の国務大臣は内閣総理大臣により任命され、天皇から認証されるからです。

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[1091]脅迫と強迫と恐喝

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似ていますが、非なるもの、脅迫と強迫と恐喝。この違い、わかりますか?

【脅迫(きょうはく)】

脅迫は脅し(おどし)です。たとえば、刃物などを突きつけてあるいはちらつかせ「金を出せ」等と迫った。これは脅迫罪。

他人に恐怖を与える目的で、生命、自由、身体、財産、名誉などに害を与えることを相手に告知する行為をいいます。刑法の脅迫罪にあたります。もちろんこれは犯罪です。罰則は、脅迫罪の場合二年以下の懲役または30万円以下の罰金となります。(刑法222条一項)

【強迫(きょうはく)】

これに対して、「強迫」は民法による争議に用います。自分に有利になるよう、相手に無理強いして、それに従うよう意思表示をさせることなどをいいます。この強迫については民法96条に規定されています。

「詐欺又ハ強迫二因る意思表示ハ之ヲ取消スコトヲ得。」

つまり、強迫による意思表示・契約は取り消し可能です。本意ではないのですから当たり前ですね。契約書が存在しても、それが無理に書かされたものは無効であるということです。

次に【恐喝(きょうかつ)】

恐喝は、暴力や相手の弱みに付け込んで脅迫するなどの行為により、金品を脅しとることをいいます。
最近流行っている「オレオレ詐欺」事件は恐喝に当たります。またいわれの無い「架空請求詐欺」事件も恐喝にあたります。

「人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。」(刑法249条)

恐喝罪は脅迫罪を超えるものという位置付けなので、脅迫罪よりも罪が重くなっています。

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[1090]公認会計士と税理士

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企業の粉飾決算を幇助したとして公認会計士や税理士が責任を問われる事件が多発しています。

公認会計士・監査審査会は5日、中堅監査事務所の東陽監査法人を検査した結果、業務運営が不当であると判断し、金融庁に行政処分を勧告したと発表した。業務管理や法令順守体制が不十分であることなどが認められた。(2007年7月5日20時22分配信ロイター)

そもそも公認会計士や税理士とはなにか?どのように違うのか?

公認会計士は公認会計士法という法律で定められた国家資格です。弁護士、不動産鑑定士と並んで、難しいといわれる国家資格ののなかでも三本指に入る資格です。

公認会計士は企業が作成する財務諸表(貸借対照表、損益計算書、利益処分計算書など)が正しいかどうか、不正はないかどうかを監査して真実性を証明するのが仕事です。監査ですから中立性と公正さが求められます。

主な仕事は監査ですが、そのほかにも企業の経営に関する調査、立案、相談などにも乗るアドバイザー的な仕事もします。いわば企業会計の監査役といえましょう。

一方で税理士は、税理士法に基づく国家資格で、主に企業や個人の税金に関する諸手続きを代行するのが仕事です。所得税、相続税、贈与税、法人税、事業税は申告が必要ですが、これらの申告代行、書類の作成、税務相談などを行います。

税法の知識がある素人が他人の確定申告書を作ってあげたり、税務相談を受けてお金をもらったりしてはいけません。これは税理士の仕事であり法律で固く禁じられています。

公認会計士が企業専門であるのに対し、税理士は企業のみならず一般個人の税務も引き受けるのが普通です。街の計理士さんといったところでしょうか?(今は「計理士」という資格はありません)

公認会計士は大企業の会計監査を請け負う場合があるので一人では手に負えず、複数の公認会計士がチームを組んで請け負うことが多く、そのために生まれたのが制度が監査法人です。ところが不正を見抜けなかったり、故意に見逃したりする不祥事もこの監査法人に多かったりします。組織ぐるみか??

公認会計士にしても税理士にしても公正さが売り物のいわゆる「士業」。「さむらい魂」を忘れてはいけませんね。

ちなみに、国家資格の難しさとしては税理士より公認会計士のほうが難しいです。公認会計士試験は短期間に全科目について合格点を取らなければ合格しません。またこの試験は合格点をとれば受かるというものではなく、受験者のうち上位の一定割合だけが合格できるという相対評価の試験です。したがって、常に上位に食い込む作戦が必要な試験なのです。時間のない社会人には厳しい資格である反面、時間のある学生が有利な試験です。

対する税理士試験は、5科目ありますがこれを一つずつとっていけばいいので、1年ずつ5年間で取る、などの計画ができるため、時間のない社会人でもチャレンジできる資格です。なお公認会計士の資格を取ると自動的に税理士の資格も付いてきます。

[1089]パイン

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パインと聞くと何を想像しますか?

おそらく美味しい果物のパインを想像されるでしょう。フレッシュなパイン、缶詰のパイン...。

でも、この果物のパインは正しくはパイナップル(Pineapple)。語義は「パインのようなアップル(りんご)」という意味です。ではこのパインとは何でしょうか?正解は「松」です。パイナップルは松の樹皮や松ぼっくりのようにガサガサしている外見です。しかし中身はとてつもなく甘いのでこの名が付いたのでしょう。

さて今日は木材としてのパインの話。パインは松の仲間を総称してパイン材として広く建築物に利用されています。日本の松は木目がやや粗いので、仕上げ材としてではなく、価格も安いことから構造材によく用いられました。

パインは松の仲間ですから針葉樹です。針葉樹はもともと日照が少なくても、寒くても生きられるよう進化した植物ですが、結構暖かいところにも育っています。

松の仲間は非常に種類が多く、クリスマスツリーに使われるモミの木も松の仲間。これはファー(Fir)と呼ばれます。オーディオマニアなら誰でも知っているJBLスピーカーの箱として有名な米松は松と付いていますがダグラスファーです。

また建築材料として使われるスプルース。木目が白くまっすぐなので好まれますが、これはトウヒ(唐檜)の仲間です。日本でクリスマスツリーとして売られているのは実はこのトウヒだったりします(ややこしい)

とどのつまり、同じ松の仲間であっても、それぞれ地方で育ち、その環境に適合するうちに進化し、松だったりトウヒだったりモミの木だったりするわけです。これらの区分は実質難しいので、ホームセンターで売られている2x4材は総称してSPF材とくくられています。(S=スプルース、P=パイン、F=ファー)

ちなみにパイン材は北欧家具などにも使われていますが、本来パイン材は軽く柔らかいため、傷には弱かったりします。また、針葉樹は寒いところほど木目が細かくなり緊密な木質となるため、寒い地方で育った材が良質とされます。

パインは松脂といわれるように樹脂が多く含まれる木材です。ヤニ壷といわれる樹脂溜まりに遭遇すると木材としては使いにくいですが、家具として長年使っているとこのヤニのせいでだんだん飴色になって風格のある家具に成長します。これがパイン家具の魅力でもあるのです。

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[1088]やにさがる

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「やにさがる」という言い回しがあります。どういうときに使うかというと「女性にちやほやされていい気分になりニヤニヤしている」状態の男性を指しいいます。目じりが下がって目やにが出ている、という意味ではありません。そんなイメージもあるかと思いますが。

「やにさがる」は「脂下がる」と書きます。この「脂」はタバコの脂(ヤニ=タール)です。

この言葉が生まれたのは江戸時代の頃。当時の喫煙具といえばキセル(煙管)。キセルは雁首(がんくび)、羅宇(らお)、吸口(すいくち)の3つの部分でできていますが、これらをすべて純銀で手延ばしで作ったキセルを「銀ギセル」といい、当時としては高級品のためこれを持てるのは一種金持ちのステータスでした。もちろん一般の人は持つことはできません。

これを愛用する金持ちの若旦那は、若い女のいるところで高価なキセルをこれ見よがしに見せようと、吸い口にヤニが下がってくるほど雁首を突き出し、反身になって得意げにタバコを吸うのです。その姿をもじって「脂下がる」といったといわれます。転じて「いい気になっている」「ニヤニヤしている」「女性にちやほやされている」などの表現に転用されました。

タバコを吸っていてヤニが下がってきたら美味しくありませんが、いきがっている若旦那にとってそんなことは構わなかったのでしょう。想像するに、なんともほほえましい光景であります。

ちなみに今ではキセルを使ってタバコを吸う人は皆無ですが、キセルは昭和30年頃までは一般家庭に普通にあったと思います。昭和初期にはそのキセルについたヤニを掃除する「らお屋」という行商が自転車を引いて街を歩いていたとか。

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[1087]司法解剖と行政解剖

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まずは新聞の記事から引用。

愛知県犬山市でけいこ中に倒れて急死した大相撲・時津風部屋の序ノ口力士、斉藤俊さん(17)=時太山(ときたいざん)、新潟県出身=について、愛知県警犬山署は28日、斉藤さんの実家がある新潟市内で遺体を行政解剖し、死因について「特定は困難だが、多発外傷によるショックが考えられる」と発表した。(6月28日23時20分配信 毎日新聞)

この記事を読んでふと思ったのが「行政解剖」という言葉。司法解剖はよく聞きますが、行政解剖というのはあまり聞きませんね。いったいどう違うのでしょうか。

まず、司法解剖から。

司法解剖とは刑事訴訟法168条1項「鑑定人による死体の解剖」、及び229条「検視」の規定に基づいて刑事事件の処理解明のために行う解剖をいいます。死体の死因などをに疑問がある場合、検察当局によって捜査活動の一環として行われます。つまり犯罪の匂いがする場合に行われる解剖。

司法解剖は刑事事件にかかわるため、解剖に際しては遺族の了解は得るものの、原則遺族の了解が無くとも職権で強制的に行なうことができる意味合いのものです。

犯罪にかかわる死体がすべて司法解剖されるかというとそうではなく、死因が明らかな場合は必ずしも解剖されるわけではなりません。解剖は専門の法医学者が執行します。よく聞きますが「監察医」が行うとは限りません。

一方、行政解剖は、刑事訴訟法以外の法律に基づいて処理される事件の処理のために行う解剖をいいます。この解剖執行は監察医が行ないます。なんらかの理由で24時間以内に医師の診断を受けないで死亡した場合などに行われます。行政解剖も原則遺族の承諾は不要です。

このほか監察医制度が行われていない地域では、大学の法医学教室などが中心となって監察医制度に準じた形で解剖を行うことがあります。これは法に基づいた行政解剖とはなりませんので遺族の承諾が必要、ということでこれは承諾解剖と呼ばれます。

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