[1125]葉にとって不要な色は緑色?

紅葉の季節ですね。地球温暖化によって紅葉の時期が大幅に遅れているとのことですが、30年くらい前を思い出しても、11月に入らないときれいな紅葉はあまりなかったと記憶していますが…

葉が紅葉するのは葉に含まれる葉緑素が抜けて、葉そのものに含まれるアントシアンの色がそのまま出ているからです。紅葉は色づくのではなく、色が抜けるのです。

葉が緑色に見えるのは太陽光に含まれる緑色に見える光線が、葉の葉緑素に反射してヒトの網膜に届くからです。緑色の光が鏡のように反射しているのです。

ということは、葉にとって緑色の光は不要であるということです。

葉にとって必要な光は緑色の光ではなくもっと波長の長い赤色の光。赤い光は葉に吸収され、その赤色の光を受けて、葉緑素は二酸化炭素と水から光合成をし、炭水化物を生成します。

植物によって葉が黄緑のものもあれば、深い緑色をしたものもあります。これらはそれぞれその色の光が不要なのです。青々とした木々は緑色の光が嫌いだった!?
植物にもそれぞれ事情があるようです。

太陽光には波長の短い紫外線が含まれています。紫外線は葉にとっても有害なので細胞を破壊します。それから身を守るめビタミンCを自ら合成していると考えられています。緑の野菜を食べるとよいといわれるゆえんです。

ちなみに紅葉で赤くなる葉は、葉に蓄積したブドウ糖や蔗糖が紫外線によって分解されアントシアンが発生し、秋に紅葉します。

イチョウなどの黄葉は色素カロテノイドによります。カロテノイド色素はもともと葉に含まれていますが葉緑素にマスクされていて普段は視認できません。秋に葉の葉緑素が分解することにより目につくようになるというわけです。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。