[1147]伊勢神宮

年末のテレビでは初詣のコマーシャルがあります。佐野厄除け大師、成田山、明治神宮などに混じって靖国神社も宣伝していました。しかし正月の初詣として靖国神社が登場するのは少し違和感があります。靖国神社は戦争で散った英霊を祭る場所。日本古来の神道とはまったく関係ないからです。

日本では歴代首相が伊勢神宮にお参りするのが通例となっています。靖国神社を参拝するのは近隣諸国よりバッシングがありますが、伊勢神宮参拝については問題ありません。

伊勢参拝の福田首相「国民の幸せ祈った」

福田康夫首相は4日、若林正俊農水相や増田寛也総務相らとともに、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝し、この1年の国家安泰を祈願した。(2008年1月4日産経新聞)

伊勢神宮はお伊勢さまの愛称で日本国民に愛されている神宮で、日本の神道を語るときに外せない神宮です。伊勢神宮はほかの神宮・神社と区別するために「伊勢神宮」といっていますが、これは俗称で正式には「神宮」のみです。「伊勢」は付きません。

発祥は日本書紀によれば第11代天皇「垂仁天皇(すいにんてんのう」の時代にはその記述がありますが、それ以前からすでにあったとされ、実際には発祥はわからないくらい古い神宮です。もちろん日本最古級の神宮で、全国にある神宮・神社のルーツともいわれています。明治政府により国家神道の頂点の神社として位置付けられ、現在もその地位は変わりません。

当初は天皇はじめ皇室のみ参拝を許されている神宮でしたが、今では一般人も参拝できるようになっています。

伊勢神宮は「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」の2つに分かれていおり、内宮は「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」を祀っています。外宮は「豊受大御神(とようけおおみかみ=衣食住の神)」を祀っています。お参りは外宮から行い、次に内宮を参拝するのが正式ですが、伊勢神宮は全125社もあり広いので今は内宮のみを参拝する人も多いようです。

参拝者に人気だったのが、赤福餅。お伊勢参りには欠かせない名物だったのですが、去年、賞味期限の偽装問題で不祥事を起こしてしまいました。神の御許で商売をしていたのにいつのまにか謙虚な気持ちを忘れ、奢ってしまったのでしょうか。人間とはかくも弱いものです。だからこそ神を祭るのでしょう。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。