[1173]メタンハイドレート

メタンを新しいエネルギー資源として、いずれ日本が世界を席巻するかもしれないという話。

独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は次世代エネルギーと期待されるメタンハイドレートを地中から連続して産出する実験に世界で初めて成功した。(日本経済新聞2008年4月8日)

メタンハイドレートとは、メタンガスが地下や海底においてその高圧のため固体化し、かつ表面が氷で覆われているものをいいます。火をつけると燃えるため「燃える氷」の異名があります。シベリアの永久凍土の中で見つかったのが1960年。その後、海底でも多くあることがわかり、しかも日本近海に大量に存在することが判明しています。この資源をうまく採取できるようになれば、日本はメタンに関して世界最大の資源国家となることができます。

メタンハイドレートからメタンを採取するには以前は温水などで暖めて取り出す方法がありました。しかしこの方法は連続的に取り出すことができず効率が悪い。今回成功した採取法は、局部的に減圧をしてメタンを取り出す方法で、これだと連続的に効率よく採取することが可能となります。日本の将来に明るいニュースということができます。

メタンは石油や石炭に比べ、燃やしても二酸化炭素をあまり出さないため、地球温暖化対策としても有効な新エネルギーです。ただし、メタン自体は大気中に放出されると二酸化炭素より温暖化を促進してしまいます。エネルギーとして活用する場合はいいけれど、そのまま放出してはいけません。つまり採取の際に放出しないように気を使う必要がある資源です。

この日本近海にある資源を有効活用するにはどうしたらよいか?それはできるだけ安いコストで製品化することです。実はこれが難しい。せっかく資源化しても、価格が高ければだれも買ってくれないからです。(埋蔵量の謎を参照)

国土も狭く、資源も無く、唯一技術国家と気張ってみても、その技術でさえ諸国に追い越されていることを自覚していない日本にとって、メタンハイドレートの資源化は必須項目であると言い切ることができるのです。

ちなみに天然ガスといわれるものにはメタンのほか、エチレン、プロパン、ブタンなどがあります。

【関連記事】
[818]メタンガス
[922]埋蔵量の謎
[962]草食動物と肉食動物

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。