[1191]真綿

普通、綿(わた)というと木綿の綿のことをいいます。いわゆるコットン。綿の木という植物があり、その種子から採ります。木綿の綿、といいましたが、綿からできている繊維のことを木綿というのが正しいかもしれません。綿は羊毛で作られた羊毛綿や布団などに使われているポリエステル綿など実は色々な種類があります。ここでは本来の綿の話をします。

綿花から採る綿に対して絹でできている綿を真綿といいます。木綿は室町時代に始まったといいますが、絹を生産する養蚕はもっと前からあり、木綿が作られる前は綿といえばこの真綿を指していいました。

真綿は絹糸を織って作るのではなく、絹を採る前の繭を選別し、絹糸を採るには質がよろしくない繭を引き伸ばして綿状にしたものです。「シクラメンのかほり」で歌われるように真っ白な色をした柔らかな素材です。

真綿は柔らかくて腰があり、保温性も富んでいるため、昔より布団や綿入れ、綿帽子などに使われてきました。軽くて保温性のある素材といえばダウン(羽毛)が思い浮かびますが、日本には古来より優れた「真綿」があったのでした。

また「真綿で首を絞める」といわれるように、一見柔らかそうですが真綿は粘りのある素材で伸ばしても細くはなりますがなかなか千切れない。そんな綿で首を絞められると大変苦しいわけです。真綿で首を絞められるというのは、じわじわとしかし容赦なく締められるという「苦しい」ことわざです。

光沢と耐久性を備えたシルク混生地

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。