[1211]ヱビスと第三の男

山の手線の恵比寿駅に降り立つと、ホームでは発車ベルの代わりにエビスビールのCMでおなじみの「あの曲」が流れています。この曲は「第三の男」という映画音楽で使われていたテーマ曲です。

ギターのような音色ですが、ギターではなくチターというオーストリアの民族楽器で演奏された曲で、演奏者はアントン・カラス。ギターというより琴に近い歯切れのよい音となじみやすいメロディは誰しも聞いたことがあると思います。

映画自体は1949年のイギリスのサスペンス映画ですが、日本公開は1952年。第二次世界大戦直後、4ヶ国によって統治されたオーストリアのウィーンを舞台とした映画で、演ずるはジョゼフ・コットンとオーソン・ウェルズ。映画のほうは名作ではあるのですが、音楽のほうが世界中に広まりました。

ちなみに、恵比寿駅はここにあったヱビスビール工場に由来します。現在ではサッポロビールが管理しています。ヱビスビールの由来も七福神のゑびす様に由来しているようですね。山手線の駅名「恵比寿」は「寿」が正しいです。これを「恵比須」としてしまうと、これが兵庫県三木市大塚にある神戸電鉄粟生線の駅となってしまいます。

山の手線は発車ベルにメロディを取り入れるのが最近流行っており、恵比寿駅の第三の男をはじめ、科学省が高田馬場にあるという設定から鉄腕アトムが流れる高田馬場。鶯谷~大塚間などは「春のうららの隅田川」の歌詞で有名な「春」がホームに流れています。


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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。