カテゴリ"生物の常識"のコラム

先日テレビで面白いことをやっていました。
テーマは「なぜ、年頃の娘はお父さんを嫌うのか?」
これには生物的な深いわけがあったのです。

人間に限らず、生物の遺伝情報には多様性を求める要因が含まれています。これはウイルスなどからの攻撃から種を保存するため、そして種の繁栄のためです。その多様性を維持するにはなるべく自分の遺伝子とは遠い遺伝子と結合し、新たな遺伝子を生み出した方が都合がいい。生物が近親結婚を嫌う理由です。人類においても、近親結婚を嫌ってきたのは本能的にそういった遺伝子を持っていたからです。

そして娘と父親。

この一番近いオスとメスの遺伝子が結合してしまったら、多様性が生まれず人類に危機が訪れてしまいます。これを防ぐために、人間のメスは自分の近いオスを嫌い、なるべく遠くのオスと結合することを望むようになっているのです。

国際的に交流が盛んになると、必然国際結婚が多くなります。これは遺伝子が遠くの遺伝子との結合を求めているから。国内よりも国外の方が遺伝子は遠いです。

そして、産まれてくる子。つまりハーフは国内結婚にはない多様性を持って産まれてきます。思わぬ才能も発現します。ハーフは美形が多いし才能のある子が多いです。

人類に限らず、生物は遠くに行きたがっている。地方の子が都会に憧れ、都会の子が田舎に憧れ、国内よりも外国に憧れ、地球外の宇宙にあこがれるのは、多様性を求める本能から生まれてきているのです。あなたの王子様は白馬にまたがって遠くからやってくるというのはある意味正解でしょう。

ところで、年頃の娘はお父さんのニオイを嫌うのですが、妊娠したとたんにお父さんのニオイが嫌いではなくなるそうです。妊娠すれば遺伝子の結合の可能性はなくなります。そして、むしろ自分とおなかの子を守ってくれる一番の味方としてお父さんを好きになるとか!

人類は脳が発達してほかの生物とは違うなんて傲慢なこと言っているけれど、結局微生物と同じように遺伝子の命令に従っているだけなのです。

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[1243]アジサイ寺

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アジサイの花がきれいな季節となりました。アジサイは紫陽花とも書き、青系~紫色の花を咲かせるため、ひそやかで涼しげな感じのする花です。日本にはアジサイ寺と言われる寺院が星の数ほどありますが、これはこの梅雨の時期は気候が変わりやすく、また食中毒や病気などが多発し死人が多く出たため、弔いに手向けたアジサイが寺院に多く植えられたためといわれています。

最近では豪華で大きなアジサイが園芸店で見ることができますが、こちらは西洋アジサイ、またはハイドラアンジアと呼ばれます。ハイドランジアは日本原産のガクアジサイがヨーロッパに渡り、改良されて逆に輸入されたものです。球状で花色は青、桃、白などがあり大変鮮やかです。ハイドランジアとは水の容器という意味。水を湛えた容器のように見えることからつけられたようです。そして花のように見える箇所はじつは花ではなくガクの部分なのです。

アジサイの花色は土壌が酸性なら青い花、アルカリ性なら赤い花といわれます。アジサイの色を決定する一要素はアルミニウムイオン。土壌が酸性だとアルミニウムイオンが溶け出しアジサイに吸収されて花が青くなります。土壌にアルミニウムがないと花は赤くなります。

このようにアジサイの花は土壌のアルミニウムイオンによって花色が左右される要因はあるのですが、土壌の酸度に関係なく咲き始めは青く、だんだん赤に変わっていくので、七変化という別名もあります。これは花に含まれる色素の老化によるものとされています。

ちなみにリトマス試験紙の変化は、酸性だと青→赤、アルカリ性だと赤→青。アジサイの色の変化とは逆なので注意。

アジサイの花を料理に添えて季節感を出すことがありますが、アジサイには毒があるので、食べないように注意しましょう。牛、山羊、人が食べると過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などの症状を起こします。


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[1240]赤い色の意味

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何かを見たときに、一番注意を引く色といえば「赤」。なぜ、赤がこれほどまでに身近なものであるのか?考えてみれば不思議です。

まず、人間にとって赤色が身近に感じる理由はおそらく血液が赤色だからです。人間だけでなく、赤い色の血液を持つ動物もおそらく赤色に敏感に反応します。

動物は色盲では?

いえいえ、動物が色盲であるというのは人間が勝手に決め付けたことで、実際には色を識別します。余談ですが、夜見えないという意味で使われる「鳥目」。これも嘘で、鳥は夜でもよく見える目のいい動物です。

さて、本題に戻します。

動物が赤色に敏感なのは、以前書いた「かゆみ」や痛みと同じように、赤い血液を見るということは命にかかわる重大なことだからです。

たとえば怪我をする。切り傷であれば血が出ます。血が出るということは何とかしないと命を落とします。自分の血、他人の血、動物の血、いずれも見たときにはも重大なこととして捉えます。

ここで進化の過程では【血液を重要な赤い赤色として捉えたものが生き残ってきた】といえます。赤い色を重要視しない生物は絶滅していった、と。

さて、血液はなぜ赤くみえるのか?

それは血液の中に含まれる成分の鉄に影響しています。鉄はよく錆びますよね。錆びるということは酸化すること。鉄は酸素と結びついて錆びるのですが、動物はこの酸化の機能を使って血液が酸素を運ぶのです。

血液が赤いのは鉄のせい。そして鉄が地球にふんだんにある元素であることと、血液に鉄が含まれることも関係しています。

その星に生まれた生物というのは、その星にふんだんにある元素を使ってできているからです。つまり我々の血液に鉄が含まれているということは我々が地球から生まれ出てきたものだ、という確たる証なのです。

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[1239]アサリとシオフキ

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そろそろ潮干狩りの季節。関東ですと、千葉県木更津あたりがメッカです。ただしこのあたりの潮干狩り場は人工的に整備されたもので、入場料を払って入場、獲れたアサリは2キロまでは無料、それ以上は有料だったりします。入場料を取るのでアサリが全く獲れないということはありません。潮が満ちているときに船で巡回しアサリを撒いていますから。

さて、潮干狩りの獲物は、まずアサリ。ハマグリも獲れることがありますが稀です。そもそもはハマグリは潮干狩りで取れるほど浅いところにはいない貝なのです。

そしてアサリと一緒に獲れるのが、バカ貝、そしてシオフキ。どちらもあさりと比べ味に遜色はないのですが、砂抜きが難しいため、そのまま食べるのは難しい貝です。

バカ貝は成長すると結構大きくなります。舌の部分はすしネタのアオヤギとして有名です。また貝柱は味もよく、これもすしネタの小柱としてなじみがあります。アサリとハマグリはマルスダレガイ科の同じ仲間。バカ貝とシオフキ貝はともにバカガイ科の二枚貝です。

アサリとバカ貝は大きさが違うので、間違えることはありませんが、シオフキとアサリは大きさも4cmくらいでよく似ています。殻がアサリよりも丸みがあり、厚みもあります。殻の表面に筋がなくスベスベしているのがシオフキ。触ると勢いよく潮を吹くのでシオフキの名があります。

バカ貝はともかく、シオフキは砂出しのしづらさを考えるとあまりメリットのない貝なので、料金を払ってまで持ち帰る必要はないと思います。

なお、潮干狩りでとったアサリは砂出しのほか、潮抜きをしないとしょっぱくて食べられません。持ち帰るときは、網ではなく、発泡スチロール箱につめて一緒に海水も持ち帰ると、砂だしが楽にできます。潮干狩りのアサリは体の中に海水をたっぷり含んでいるので、調理前にざるに空けて放置し、潮抜き作業をきちんとすると美味しく料理できます。

アミ付で取りこぼしがないので雑草取りや潮干狩りなどに!アミ付万能熊手 #28038

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[1226]牛乳

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今年は丑年。ということで牛の話でもしましょうか。
まずは牛乳の話。

普段何気なく飲んでいる牛乳ですが、改めてどうやってできているのか、確認してみましょう。

牛乳は乳牛のメスから搾乳します。そのメスの乳牛もいつも乳が出るわけではなく、妊娠して出産した乳牛に限られます。当たり前のことですが、私たちが牛乳を飲むときにはそんなことを考えず、無頓着に飲んでいます。しかし、この妊娠・出産したメスの乳牛に限られるということが、乳牛を飼育している人には人知れぬ苦労があるわけです。

乳牛が生まれてから、最初に分娩、つまり乳を出すようになるまで22~25ヶ月かかるとされています。およそ2年。この期間、良い乳牛に育てるための手塩にかけます。無事、分娩した後に乳を出すようになっても、それが続くのは10~12ヶ月ほど。そしてまた、次の分娩に備えます。

牛の妊娠期間は約10ヵ月(280日)で人間とほぼ同じ。分娩から次の分娩までの期間は約12~15ヶ月位ですから、その期間が経過するとまた搾乳されます。
分娩とは出産ですから、それは大変な仕事です。そして分娩するとまた搾乳され、乳牛は大忙し。

乳牛として産まれる
 ↓
約1年間育成
 ↓
人工授精で最初の妊娠
 ↓
10ヶ月後に分娩
 ↓
分娩後搾乳
 ↓
10~12ヶ月で搾乳停止
人工授精により次の分娩に備える

搾乳は1日に20~30リットル。栄養分が豊富に含まれている牛乳ですから、その補給も大変です。乳牛が一日に飲む水の量は約100リットル。食事は約20kg。食べたらそれを出します。糞は1日約30~50kg、尿は約15~25リットルにもなります。

搾乳は頻繁に行なわれますが、分娩後の初乳は子牛に与えることになっています。初乳は子牛にとって特別な乳で、これから育つにあたって必要な栄養分だけでなく、病気にかからないための免疫成分も入っているためです。母牛からのワクチンというわけです。これは人間も同じ。ミルクで育てる場合でも、出産したらがんばって初乳を新生児に与えます。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。