カテゴリ"音楽・芸能の常識"のコラム

[1219]太田胃散とショパン

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~おおたいさん、いいくすりです~

かなり昔のなぞなぞに、

「読売巨人軍のホームラン王を寄せ付けない薬は?」
「太田胃散(王退散)」

というのがありました。当時はON砲といわれていた3番長嶋茂雄、4番王貞治は本当に恐れられていました。当時、長嶋は必ず塁に出る、そして王がホームランを打つ。得点が期待されるこの場面は大いに盛り上がったものです。

そのほかにも「王、金田、広岡、吉田」(おお!金だ!拾うか!よした!)というのもありましたね。これなど、国鉄スワローズにいた金田が巨人に移籍したころの貴重なギャグではないでしょうか。

さて、その巨人軍で活躍した長嶋茂雄の長男「長島一茂」が出演しているコマーシャルが太田胃散。「太田胃散、いい薬です」のフレーズは超有名。このコマーシャルで流れているピアノ曲は、ショパンの前奏曲第7番。同じ曲を長い間使い続けることで製品イメージを植えつけた手法はエビスビールの「第三の男」と同じでしょうか。

しかし、こういった有名な曲を企業の商品イメージとして使っていいのか?
著作権上問題は無いのか?

企業の製品タイアップ曲は通常ならば巨額の使用料が発生します。しかしクラシックはほとんどが著作権は切れているので、自由に使ってかまわないのです。むしろクラシックの名曲を製品に使うことで安くイメージ付けを行うことができるので、使い方によっては効果的です。

ショパンの前奏曲を聞いたなら、おそらく日本人のほとんどの人が太田胃散を思い浮かべることでしょう。企業戦略としては大成功です。

ショパン、前奏曲 第7番のCDはこちら

ショパン: 24の前奏曲集 / マルタ・アルゲリッチ

※誤字に気をつけましょう。「太田胃酸」、「大田胃散」いずれも間違い。太田は「太い」、胃散は「散じる」の字です。

[2008.10.25追記]

今号について、記述に誤りがあると指摘がありました。「巨人の全盛期、3番は王、4番は長嶋なのでは?」というものです。確かに「4番サード長島(当時は長島の字)」という会場の響きも記憶にありますが、長島が3番を打ち、満塁にして、4番王がホームランを打ち、4点を獲得する、という戦略のすごさを友人と語ったことがあり(昭和30-40年代)ますので、この記述も間違いないと思います。

1963年のオーダー

1.柴田 勲
2.国松 彰
3.王 貞治
4.長島 茂雄

1964年のオーダー

1.柴田 勲
2.国松 彰
3.王 貞治
4.長島 茂雄

Googleで検索すると、
4番ファースト王=632000件
4番サード長島=214000件(4番サード長嶋=52,900)
とヒットしますので、両方存在したようですが、実際には4番はサード長嶋が圧倒的に多かったようです。

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[1211]ヱビスと第三の男

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山の手線の恵比寿駅に降り立つと、ホームでは発車ベルの代わりにエビスビールのCMでおなじみの「あの曲」が流れています。この曲は「第三の男」という映画音楽で使われていたテーマ曲です。

ギターのような音色ですが、ギターではなくチターというオーストリアの民族楽器で演奏された曲で、演奏者はアントン・カラス。ギターというより琴に近い歯切れのよい音となじみやすいメロディは誰しも聞いたことがあると思います。

映画自体は1949年のイギリスのサスペンス映画ですが、日本公開は1952年。第二次世界大戦直後、4ヶ国によって統治されたオーストリアのウィーンを舞台とした映画で、演ずるはジョゼフ・コットンとオーソン・ウェルズ。映画のほうは名作ではあるのですが、音楽のほうが世界中に広まりました。

ちなみに、恵比寿駅はここにあったヱビスビール工場に由来します。現在ではサッポロビールが管理しています。ヱビスビールの由来も七福神のゑびす様に由来しているようですね。山手線の駅名「恵比寿」は「寿」が正しいです。これを「恵比須」としてしまうと、これが兵庫県三木市大塚にある神戸電鉄粟生線の駅となってしまいます。

山の手線は発車ベルにメロディを取り入れるのが最近流行っており、恵比寿駅の第三の男をはじめ、科学省が高田馬場にあるという設定から鉄腕アトムが流れる高田馬場。鶯谷~大塚間などは「春のうららの隅田川」の歌詞で有名な「春」がホームに流れています。


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[1199]ブルーレイディスク

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矢沢永吉さんをキャラクターにしたソニーのテレビ「ブラビア」のコマーシャルをよく見ますね。宣伝の売り文句は「ブルーレイ」。これは一体なんぞや?

ブルーレイとは今使っているDVDの次に来る記憶媒体の名称で、次世代DVDとも言われています。今使っているDVDはスーパーのレジでよく見る赤いレーザー光を使っていますが、これをより波長の短い青いレーザー光を使うのでblu-ray。赤い光より青い光の方が波長が短いため、オンオフの読み取りが密度濃くできるので、読み書きの情報量が圧倒的に多くなるのが特長です。

・レーザーの波長比較

CD...赤外線レーザー...波長780nm
DVD...赤色レーザー...波長650nm
Blu-RayDISC...青紫色レーザー...波長405nm

※nmはナノメートル( 1 nm = 0.000001 mm)

ブルーレイはCDやDVDと同じ直径12cmの光ディスクを使いますが、そのディスクがカートリッジに収まっているのが特長。ちょうどMOのような感じです。記録容量は最大で27GB、データ転送レートは36Mbpsとかなり速いため、映画などを録画するのに向いています。

ブルーレイはソニーをはじめ松下電器産業など9社が共同で開発しているため各社で互換性があるのが特長。ビデオ戦争のときのVHSとベータ方式のように、規格が色々あると後々不便ですが、この点安心です。

もっとも当初は東芝が提案するHD DVDという規格もあり、VHSとベータ方式戦争の再来かともいわれましたが、東芝の事業撤退に伴い、事実上のブルーレイで規格統一が成された事になっています。したがって、ブルーレイは安心して買えるといえます。

ちなみにブルーレイの表記は「Blu-ray」。blue-rayでないのは、Blue-rayだと青い光として一般用語となってしまうため商標が取れないからです。現在でBlu-rayはソニーの登録商標になっています。

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[1198]赤塚不二夫さん逝く

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また昭和の巨星が墜ちました。漫画家の赤塚不二夫さんです。

「おそ松くん」「天才バカボン」などで知られる漫画家の赤塚不二夫(あかつか・ふじお、本名・藤雄=ふじお)さんが2日午後4時55分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。72歳だった。旧満州(現中国東北部)出身。自宅は東京都新宿区中落合1の3の15。葬儀・告別式などは未定。(産経新聞2008年8月2日)

赤塚不二夫さんの漫画といえば天才バカボンが有名です。しかし私ら50代の人間からすれば、なんといっても「おそ松くん」です。週刊少年サンデーに1962年16号(私は当時8歳)から1967年33号まで連載されていたとのこと。

おそ松くんは同じ顔を持つ六つ子を主人公とした漫画ですが、むしろ脇役であるイヤミやチビ太、デカパン、だよーンおじさんが人気を博していました。そういえば天才バカボンも、主役はバカボンではなく、いつのまにかバカボンのパパになっていましたね。赤塚作品はこういった流れが予測できないところが面白さのひとつなのです。

イヤミといえばシェーというアクションは国民的流行となりました。当時、円谷プロのゴジラ映画でも、ゴジラがシェー(1965年怪獣大戦争にて)をするなど物議をかもしたものです。

またおでんを持ったチビ太。おそらく、当時の小学生、中学生の間では背の小さいしかし可愛らしい級友にチビ太とあだ名をつけ、そして愛情を込めて呼んだことでしょう。ちょっと歯が目立った旧友は間違いなくイヤミと呼ばれていたことでしょう。

赤塚漫画にストーリー性はありません。その場その場のギャグの連発に終始した漫画です。そのため、連載当時の評価は「くだらない」など厳しかったと思いますが、庶民に根付いた漫画としては最右翼でしょう。

今回の訃報ニュースをテレビで見て、奥さんが2年前に既に亡くなっていたという事実を知りました。本人は4年前から意識がないため、それを知らずに亡くなったのです。

この奥さんの肖像を見て、はっとしました。これは天才バカボンのママではないか。天才バカボンのママは漫画には似つかわしくないほど綺麗な人でしたが、これは実際の奥さんを模したものだったのですね。

惜しい人を亡くした、とあえて言うのはやめましょう。本人も言っているように「これでいいのだ」なのでしょうから。

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[1162]フラ

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フラとはフラダンスのことです。最近ではフラダンスと言わず「フラ」といいます。その理由は、フラはそれ自体に「踊り」の意味があり、それにダンスを続けると「踊り踊り」となって不自然なこと。そしてハワイの伝統的な踊りは「hula=フラ」というのが正式であるためです。

ハワイの女神ラカがモロカイ島の聖地で生んだとされる踊りがフラの発祥とされ、ハワイでは毎年5月にフラ誕生祭を行なっています。しかしフラの発祥については本当のところはわかっておらず、ハワイ人自体がポリネシアから渡ってきたことから、ポリネシアダンスの流れを汲んでいることは確かなようです。

フラは穏やかで流れるようなリズムが特長です。腰を激しく振るダンスをよくみますがこれは本来のフラではなく、タヒチアンダンスに近いものです。ハワイでも観光客向けにポリネシアンダンスショーを見せているのでここに誤解の原因があるようです。

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