[017]誓約書

2012年10月12日

 

【誓約書とは?】
 
入社時、または本採用時に、会社に提出させる身元保証書等と一緒に出す書類で、内容的には、就業規則に従うとか、会社に損害を与えた場合は責任をとるとか、会社の名誉を汚さないようにするとかの事項を約束させるものです。
 
【法的拘束は無し】
 
誓約書は約束でありますから遵守するのはもちろんですが、それに違反したからといって、処罰の対象にはなりません。実際には、就業規則に違反したことを理由に処罰の対象となります。
 
【提出は義務】
 
誓約書は法的拘束力はありませんが、その提出を拒否することはできません。会社としての必要書類としては認められており、その提出をしない場合は解雇の理由になると裁判でも判例があります。
 
【誓約内容は制限される】
 
誓約書はその性格から、労働者に重い責任を強いる畏れがあります。そのため法令で内容によっては禁止されているものもあります。
女子に対して結婚や出産を理由に退職をさせる誓約は禁止です。また、労働組合に入らないという誓約も禁止です。損害が発生した場合に賠償金を請求するのは違法ではありませんが、前もって賠償金額を決めておくことを法律は禁止しています。