2002年3月 記事一覧

〔42〕終わってる派遣会社~2~

先々週「なっちゃん事件」と題し、派遣のトラブルについて書いた。いくら人ごとと言えど、ああいったもめごとはもう見たくないな、なんて思っていた私だが、そんな気持ちとはウラハラに社内ではまた様々な事件が相次いでいる。

この間は人事部に入ってきた派遣の女の子がなんと2日間でバックレてしまった。「こんなところで働けないわ」という強いポリシーが“バックレ”という道を選ばせるのか、それともみんな「諦める」ということに馴れてしまっているのだろうか。

あまりこういったことが続くと「2年も続けてきちゃったけど、この会社って、そんなにひどい会社だったのだろうか」なんて錯覚に陥ってしまう。多少なりとも嫌なことがあっても「世の中こういうものだろう、しばらく我慢しよう」なんて考えてしまう自分が、妙に古臭い考え方を持った昔の人間のように思えてしまう。

そんなピリピリムードの中、また私の悩み事が1つ増えることになった。実はうちの部は4月から“増員”というかたちで、派遣の女の子を1人取るのだ。

部長からは「同じ派遣会社だし、同じ女の子なんだから色々面倒みてあげてね」といわれ、更には「その子がうちの業務に合うか合わないかは山口さんの判断に任せるから、感じた事を教えて欲しい」とまで言われた。

「出たよ。おいおい、そんな契約までしたつもりないぞ。それを見極めるのはあんたの判断でしょうが!しかも業務がこんなに忙しい時期に!私面倒なんてみれないよ。バックレられても知らないよ。」というわけで、例によりまた立腹状態になった私は、派遣会社に詰め寄った。

とにかく今現場は非常に忙しく、ゆっくり手取り足取り教えられる状況ではないということ、いきなり決まった出来事だったので、引継ぎ書なるものすら作っていず、今後も作れそうに無いということ、その上で「ひどい部」という烙印を押され、辞められてしまっても私は責任を取れないということ、等を一通り伝えた。

そして「4月から来ることになっている人にその旨伝えて欲しい。何故なら、きてからその忙しさ、煩雑さに驚かれても困るから」と言った。

すると営業は「それは言えません」というのだ。予想していなかった回答ではないにしろ、やっぱり私の頭の中は「?」でいっぱいになり、またまたキレるはめになった。

「あんたさ、それを伝えておくのがあんたの仕事でしょうが。やんわりとでも伝えておいてくれないと困るの。状況を多少知っておいた方が向こうも心の準備ができるでしょうが。っていうか、うちの部は心の準備しておいてもらわないと困るくらいずさんなところがある部なわけ。それ、わからない?」

すると「でもこれから就業される方ですから。そんなことを伝えたら、ビックリして憂鬱になってしまうでしょうから」なんて戻ってきた。

あー、そういえば。その営業は私の担当になってから半年近く経つのにも関わらず、データシートを見ないと、私が配属する部署名も言えなかった。バタバタしている大変な現場ということが全くと言っていいほどわかっていなかったのだ。

冷静に考えてみたら、それじゃ次に来る人に“現場の説明”ができないのも無理ないよな。

私は呆れて物も言えず、結局その電話を切った。いったいどういう仕事をしてるのかねー、M社は。「人と人」としての対話ができないばかりか、営業として「やらなければならないこと」「やる必要のないこと」の違いを全然わかっちゃいない。

「やっぱり再度支店長に伝えて、営業変えてもらうしか道ないな」と考えた私は派遣会社に電話をしたのだが、支店長は外出中。折りかえしの電話すらなかった。

おーい、私は誰に頼ればいいんだよぉ。これじゃ派遣会社の営業とスタッフの私の立場がまるで逆じゃないか。

辞めるまでまだまだ私の苦悩は続きそうだ。

2002.03.29

〔41〕終わってる派遣会社

私が所属している派遣会社は担当営業がコロコロ変わる。私は今の企業で約2年続けているが、もうすでに4人目だ。しかも去年の10月頃から担当になったこの4人目の営業は本当のクセ者で、悪い言葉で言えば、呆れる程のボンクラ野郎だ。

26歳、独身、1度転職をして派遣会社の営業になったらしい。羨ましくなるなるほど肌が白くきれいで、細くて小さい。前に「女にうまれりゃよかったのにね」と皮肉を言ってやったことがある。

喋ってる間は、そんな皮肉を言われようと、常に消え入りそうな微笑みを絶やさず、完璧なマニュアルが頭の中に入っているのか「そうですね」とか「スタッフさんのために」とかいう常套文句を繰り返す。

なんとなく不安になった私は「私が所属している部署、それから仕事内容を理解してくださってます?前任の方から引き継いでるはずですよね?」と聞いた。すると落ち付きがなくなった彼はバタバタとカバンの中をあさり、「はい。ちょっとファイルを見てみます」と言った。

呆れ返り、それと連動するかのように急におかしさがこみ上げてきた私は「あんた大丈夫?基本事項をちゃんと頭に入れてないと仕事できないよぉ。もしかしてバカ?」とちょっといじめてみた。

なんとそれでも彼はひきつりながら笑っていた。
最近、心の中や生活状況を整理し、今の企業と契約を切ろうと考えた私は、先日彼にその旨を伝えることにした。「6月でいったんこちらとの契約を切らせてください。今週中には課長の方に私からお話します。その結果をまた報告しますので、人事の方と調整してもらえますか?」と。

すると彼はいつもの笑みを顔にはりつかせながら「はい。そうですか。ではそれでお願いします。6月まではあと少しですね。後は適当にやればいいだけですね」と言ったのだ。

おいおい、オマエ何者だよ。私は瞬間異次元に飛ばされたような錯覚を受けた。

「はいそうですか」じゃないでしょう?まず辞める理由を認識すべきでしょう?私が辞めたら、その分そっちに金入らなくなるんだよ。それから「あとは適当」って何?最後の3カ月間だからこそ、悔いの残らないようにしっかり仕事をこなすべきでしょう。

気付いたら私は「あんたさ、本当に営業マン?あんたの場合はさ、辞めることが決まった後は適当に仕事をするんだー。ふうん。でもさ、それで給料もらってたら、詐欺だよね。マジでやばいよ。もう帰っていいよ。顔見たくもないから」と言っていた。

言いながら、どう反応するのかと彼を見ていたら、なんと驚くことに目をパチクリさせ、ひきつった泣きそうな笑みを返してきただけだったのだ。

その後、私はそのことを支店長に直に伝えたのは言うまでもない。私は全てを説明し、最後にこう言った。「これではトラブルが起こりそうで心配です。なんとか営業をもっとデキる人に変えてもらえませんか」と。

すると支店長は「山口さんのおっしゃる通りです。でも彼も私のかわいい部下なのです。勉強のためですので、なんとかそこのところをわかって下さい」と頭を下げてきたのだ。

おいおいおい、どうしちゃったんだよ。こっちにしてみたら一大事なんだよ。これまでのどうしようもない経緯を話した上で、これでは不安だから「しっかりフォローしてくれる、営業さんに変えてくれ」と言ってるの。私間違ったこと言ってる?あんたにとってはかわいい部下かもしれないけど、こっちにしてみりゃ憎たらしい営業なんだよ。スタッフのことを第一に考えないでどうすんの?

最近色々なトラブルが社内で起こるけど、これじゃ無理ないな。“支店長”と名のつくような人がこうなんだもん。と、私はスッカリ無気力状態になった。

私が所属してるのは女優のNちゃんがイメージキャラをつとめるM社です。ここの契約が切れたら、登録抹消してもらおっと。

2002.03.22

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    創刊:2001.06.14
    カウンターリセット:2012.12.13