2002年5月 記事一覧

〔50〕契約内容の変更<後編>

もし、この回から購読をしてくださった方がいましたら、HPの画面にて<前編>を読んでいただけるとありがたいです。

そんなこんなで、課長に直接かみついた私。

課長は結局いつものように「ちょっと待ってよ、山口ちゃん」などと言いながら、のらりくらりと逃げたので、私の怒りは頂点に達した。

私はその“怒りの最高峰”とも言うべき感情を自宅に持ち帰り、そのまま、派遣会社に電話した。

「こんにちは。課長と直接話し、もう辞めることにしましたので、契約書の書き換えと再発行をお願いします」我ながら“勝手だ”とは思ったが、そうせざるを得なかった。

もちろん担当の営業はビックリし、「本当の話ですか?それはかなりマズいお話しなので、明日早急にそちらにお伺いします」と言った後、“契約の決まり”を話し始めた。

「派遣先の担当者とスタッフが契約についての話し合いの場を持つ際は、必ず派遣会社の担当営業を間に入れないと成立しない」ということ、

逆に「その場で決定した契約は、例え口約束であっても(派遣会社の営業を挟んでさえいれば)書面がなくとも正式になものになってしまう」ということ、

そんな話しを延々と聞かされたわけだが、“結局は派遣先企業ベースでなければならない”そんなニュアンスが多く含まれていて、なんだか私は更にムカッ腹が立って仕方なかった。

つまり、彼の話しをまとめると、「いったん決めた契約(私の場合は9月いっぱい)を、私の独断で前倒しにするということは、殆ど不可能に近い。前倒しにしても致し方ないのは、スタッフ本人が病気で仕事を続けられない場合か、又は派遣先企業から前倒しの依頼があった時のみに限られる」といった内容だった。

「ずいぶん回りくどい言い方。“スタッフのため、スタッフが第一”なんて言う割には、今まで何1つ動いてくれた事ってなかったじゃないですか。なんだかこっちの方が不利ですよね。私は辞めたいんですけど!」そう突っぱねて、その日は電話を切ってやった。

その後、うちの会社にすっ飛んできて人事と話し合った営業は、「どうしても嫌だということであれば、病気という扱いにすることもできますが、どうしますか?しかし、課長も人事の方も“山口さんには続けて欲しい”とおっしゃってます。体制を見直すとも言ってくれてます」

「辛いとは思いますが、なんとか続けてもらえませんか?」そう何度も言われ、私はうなずくしかなかった。

とても強く思うことがある。

正社員だって、派遣スタッフだって、アルバイトだって、みんな同じだ。ただ金が欲しくて働いてるだけじゃない。きっと誰でもその場所で何か探したくて、働いているのだと思う。でもそういうものはなかなか見つからない。だからせめて、楽しく働かせてくれてもいいじゃないか。

立場が変わったことにより働きづらくなってしまう、自分1人の力では変えられないそういったことに、文句をつけるのはいけないことなのか。

“体制”が元に戻っても、私の“気持ち”を元の状態に戻すことは果たしてできるのだろうか。わからない。

派遣で長期で働く場合、契約を更新するか、終了するかの確認を派遣会社が取ってくるのは、契約満了になる約1カ月前だ。

最後の最後にトラブッて、私のような嫌な思いをするスタッフがいないよう、祈るのみである。

2002.05.31

〔49〕契約内容の変更<前編>

以前にもお伝えしたが、私は今の派遣先との契約を9月で終了することが決まっている。つまり9月いっぱいで辞めることになるわけだ。

「山口さんはテキパキしているし、非常によくやってくれている。うちには絶対に必要な存在だ」それが上の方々の一致した意見だった為、私は今の派遣先から今まで2、3度「正社員にならないか」という話しをいただいた。

「何故そんな良心的な会社で正社員の道を選ばなかったのか。ましてや何故辞めてしまうのか」と思う方もいるだろう。事実、友人にも「あんたバカじゃないの?正社員になっちゃえばいいのに」と散々呆れられた。

「社員になれない」問題点は大きく分けて2つあった。まず私自身の心の中の問題だ。私は正直なところ事務仕事が好きではない。他に金を稼ぐ手段がないから、こうしてOLをやっているだけだ。そんな人間がこの先何年続けても、決して“本物のOL”にはなれない。

もう1つは会社の社風の問題だ。これはとても大きな問題だ。うちの会社は保守的で、女の子が実力を認められても決して上には上がれない。ひどい話しが内勤事務止まりだ。そのくせ残業がやたらと多い。女性が結婚後も産休をとりその後も働ける、というようなきちんとした体制を作っている会社とはわけが違う。

2年働いた私はそんな部分をトータル的に考え、今回見切りをつけたというわけだ。

話しが長くなったが、9月まで後4カ月とちょっと。私は一層会社に尽くそうと気持ちを固めた。

どんな会社であっても、こんな私を2年も置いてくれた会社だ。最後までこの会社の為に尽くしたい。ガラにもなく、そんな暖かい思いが私の心を支配していた。

しかし不思議なことに問題というのは、自分の心がいかに穏やかであろうとも、状況がいかに好転しようとも、起きる時は起きる。その問題というのは、私の前向きな心を一瞬にして踏み潰さんばかりのスケールを持って私に襲いかかってきた。

今の段階で、私が辞めるということを部全体が知っているため、ここに来て仕事をフッてもらえなくなってきたのだ。もしもそれが上の人達の考えであるのなら、仕方ない。かまわない。

でも私はまだ4カ月いる。

なのに、何故そんな村八分的な扱いを受けねばならないのか。

9月で契約を切ることは課長との話し合いの上で決めた。課長は常々「山口さんには大きな仕事を任せてもいるわけだし、もしも辞める時は半年以上前に言って欲しい」と言っていた。私もそれをのみ、2月に辞める旨を伝えたわけだ。その時課長は「じゃ9月までは今まで以上にやってね」と捨てゼリフを残した。

そんな経緯があったのにかかわらず、これだ。

4カ月ボーッとしながら、タダ働きで給料を受け取るくらいなら、今辞めて、違う会社に移り、またバリバリ働いた方が断然いい。

企業というのは辞める人間には冷たい、本当にそう思う。

私は課長に直接この話しをフッてみることにした。「私が必要ないのであれば、今すぐ辞めさせてもらってもかまいませんよ」カッとなると当たり一面にその怒りをバラまかないと気がおさまらない性格の私は課長を目の前にして、そう告げていた。

2002.05.24

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