[04]子供達の遊び【べーごま】

第4回

■子供達の遊び【べーごま】

べぇごま・・は「貝独楽」と書いたらしいですが「独楽・・こま」そのものが貝に似ているのでこう呼んだらしいです。此の独楽は大抵は鋳物で出来ていましたが、戦争末期の物資が無くなった頃は瀬戸物のものもありましが、昭和の初め頃は全部鋳物で出来ていました。瀬戸物で出来たものは、軽いし、火花が出ないし、面白くなくなって流行らなくなったようです。

此のべぇ独楽遊びは小学生から中学生までが夢中で遊べるものでした。それに雨が降ろうが雪が降ろうが天気に関係がなく、何処でも出来た事が人気だったようです。駄菓子屋で2個一銭か、1個一銭くらいで買えましたが鋳物の吹きっぱなしの独楽では勝負にならないので、一生懸命強い独楽にしようと頑張って加工に専念したのです。

その方法はまず独楽のケツを尖らすことから始めるのですが、鉄工所に関係のある奴は工場のグラインダーで削るから直ぐに出来ますが一般の者はコンクリートの塀のある屋敷を探して、コッソリとその塀に独楽を付けてこすって歩くんです。だからコンクリートの塀が傷だらけになってしまいます。こうして作った独楽を「ケットン」と云うのですが、なかなか独楽の中心が取れません。

次には独楽の上面は円形ですが、これを角にする。大体五角か六角か八角が多いです。そしてこの角の角度を上角にするか平角にするか子供達も一生懸命考えます・・そして工作します。此の角を付けることが強い独楽を作ることになります。だが全然工作しないでケツが丸いまま出す者もいます。これを「百回」と云います。「ケットン」の独楽は中心から離れないで廻るが、「百回」はその廻りをぐるぐる回ります。大抵その独楽は鋳物を吹いたときに瘤が出来ていますから、相手の独楽が「力・・リキ」が無くなった時に近寄ってきてその瘤で相手をはねとばします。

さて此の「べえ独楽」の勝負をする場所を作らなければなりませんが、これを「床・・とこ」と云います。まず誰かがお勝手から一斗樽を持って来ます。大抵何処の家にも空いた一斗樽はあったものです。そして誰かが畳屋の畳の切れ端のゴザを探して来ます。此の畳のゴザは出来るだけ目の細かい方が良いのです。丁度60cm角くらいが丁度良いです。そして此のゴザを一斗樽の上にのせ、バケツに水を汲んできて、深さを20cm位に底を作って廻りを水で濡らしながら形を作って行きます。ゴザは乾いてしまったら使えないので濡らしておかなければならないのです。

床が出来たらその中に「べぇ独楽」を回して勝負します。床から外に跳ね出されたら負けで相手に取られてしまいます。

次回は「べーごまのルール
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