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[50]子供時代の趣味3.竹細工(4)凧(たこ)-3-

第50回

■子供時代の趣味3.竹細工(4)凧(たこ)-3-

今度は貼る紙です。和紙を使いますが、わざわざ買わなくても大抵家には障子紙がありますから、少し失敬します。凧は50X80とすれば、前後左右1cmくらい大きく取ります。その1cmは折り曲げるのですが、一番上の部分は除いて三方はその中に凧糸通して糊付けします。こうしないと紙が破れることがあるからです。

紙が出来たら、そこに自分の好きな「字」や「絵」を書きます。出来たら骨組みの表側の桟に糊を付けて紙を貼ります。一番上の桟は紙で骨をくるんで貼り付けます。糊付けが終わったら、霧吹きで霧を吹いて乾燥させます。

出来上がったら「張り」を付けます。「張り」とは凧の裏側に凧糸を張って反りを付けることです。一番上の横さんは、両端の桟を糸で引いて反らせます。これを大張りと云います。それから2?4番の横桟は縦桟の外側2本同志で糸を引きます。これを「中張り」と云います。弓なりになった横桟は、深さは5?6cmくらいが良いでしょう。

今度は表面に「糸目」を付けます。一番上は両端と縦桟3本ですから全部で5本の凧糸を付けます。糸の長さは1m位です。横桟2番目?5番目までは、それぞれ縦桟と交差したところに糸を付けて行きます。1列3本ですから12本です。

全部で17本になります。これを全部纏めて凧の表面に絞って行きます。そして凧の中心で、しかも上から3番目の横桟に付けば、糸目は完全ですから、全部の糸をそこで縛ります。

これで自作の「凧」は出来ました。使用する凧糸の太さは、太からず細からずを選定します。尻尾は麻ひもが良いですね。長さは上げるときの風の強さによります。

「喧嘩凧」をするときは上げ糸の凧の糸目から10m?20m位の間の糸に、ガラス瓶を砕いた粉をニスで塗り固めます。相手の凧と絡み合った時に、相手の凧糸を摺って切るのです。「糸の切れた凧のように」と云う表現のように,勝った時は痛快です。

紺碧の青空を見たことはありますか?此の「紺碧の青空」にゆうゆうと泳ぐ自分の凧を見るとき、何とも云えない爽快な気分になります。今の時代のように、濁った空しか見られないと云う事は悲しいことですね。

しばらく「子供時代の趣味・工作」を書きましたが、外を見て当時の「世相」にもどりましょう。

日本には三大「心中事件」と云うものがあるらしいです。それはこれから書きます「坂田山心中」と「精進湖心中事件」と「天城山心中事件」です。このうちの「天城山心中事件」は昭和32年のことですから、書くのはもう少し後になります。

隔週刊美空ひばりこころの歌


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