[35]昆虫たちの世界(蚊)

第35回

■昆虫たちの世界(蚊)

《蚊(か)》

こいつは現代でも時々見ますが、昔は此の「蚊」が人間にとって厄介な虫でした。何しろ伝染病は媒介するし、害虫の卵を移すし、しかも大量に発生して手に負えませんでしたね。

春も終わり頃になると,水のあるところ、水瓶、貯水槽,池や沼、空き缶や水たまりなど、あらゆる所に「ボウフラ」が元気よく尻振りダンスをしているんです。金魚や鯉などは餌にしてくれる様ですが、何しろ数が多いのでとても退治出来ません。それが成虫になって人間を襲うのです。

人間ばかりではありません。犬や猫、牛や馬、山羊や羊など生きてる物には全部遅うのです。それも血を吸うのは「めす」の「蚊」だけのようで、産卵するために血が必要らしいのです。ですから大きさも「牡」より「牝」の方が一回りも大きいのです。

「蚊」には大きく分けて家の中にいる比較的小さな「あかいえ蚊」と野外に居る大型の「ヤブ蚊」のようです。詳しい分類は分かりませんが、「ヤブ蚊」は白っぽい体に黒い線の縞模様が入ってるヤツで、人間に吸い付くとなかなか離れずに血を吸っています。叩くと潰れますが、後は血で真っ赤です。夕涼みなんかしているときは団扇を離せませんが、ただ追い払うだけですから効き目はありません。大抵「蚊取り線香」を焚いて居ますが、気休めにしか成りませんね。

夜寝るときは又大変です。大家族ですから部屋三つくらいにそれぞれ「蚊や」を吊らなくてはなりません。大抵おにいちゃんの役目です。大抵は部屋の欄間の隅々には「蚊やの釣り手」は付いて居ましたが、畳んである「蚊や」を広げて、隅々の釣り手に「蚊や」を掛けて行くのですが、小さな子は遊んで仕舞うのでなかなか吊るのも手がかかるんです。

今度は寝る時です。母親が「蚊や」に入るときはこうするんですよ・・と教えます。まず団扇を持って「蚊や」の裾をパタパタと扇いで、裾を又パタパタと動かして、素早く「蚊や」の中に入るんです。

こうして「蚊や」の中に入っても、中に何匹かの蚊は入っていますから、電気を付けたまま子供達が手で挟むように叩いて潰して退治します。

此の「蚊」が媒介して多くの死傷者を出した昭和二十三年の「日本脳炎」だとか、戦後帰還した兵士達の罹った「マラリア」だとか「蚊」が媒介したと思われる病気は沢山あります。人間ばかりではなく、犬も「フィラリア」に罹れば命取りです。皆さんも此の小さな「蚊」には気を付けましょう。
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