tax[074]関税

2013年5月28日

関税は、外国からの輸入貨物に対して課せられる国税です。現在では消費税の一種とされています。

関税は海外旅行をする時にかけられますので意外と身近な税金です。個人使用の酒やたばこは一定量までは免税されますが、原則的には、簡易税率表に基づいて関税及び消費税が課せられます。

関税の目的は二つあり、一つは税収を財源とするもの。もう一つは国内産業を守るための保護関税です。日本では長いあいだ保護関税を続けてきましたが、それが結局は国内産業の競争力を阻害してきたことが明らかになり、擁護されてきた国内産業は今大変なことになっているのはごらんのとおりです。小泉さんに期待しましょう。

さて、関税はすべての輸入品に対して原則課税されますが、さまざまな理由から免税にされているものも多くあります。海外旅行者が携帯し、あるいは別送する品物で、個人が使用すると認められるものは以下のように免税となります。尚、未成年者の場合は「酒類」と「たばこ」は免税になりません。また6歳未満の子供も、おもちゃなど明らかに本人の使用と認められるもの以外は免税になりません。

◆酒類:1本760ml程度のものが3本まで
◆たばこ:「紙巻たばこ」のみの場合200本
・日本に居住している人は、「日本製たばこ」「外国製たばこ」
それぞれ200本まで免税になります。
・外国居住者が輸入するたばこについては、外国製、日本製
それぞれ400本まで免税になります。
◆「葉巻たばこ」のみの場合50本
◆その他のたばこ250g
◆香水2オンス(約50g)
・オンスは約28cc(オーデコロン、オードトワレは含まれません)

その他の品目
◆1品目毎の海外市価の合計額が1万円以下のもの:全量免税
◆その他のもの:20万円(品物の海外市価の合計額)
・合計額が20万円を超える場合には、20万円以内におさまる品物が
免税になり、残りの品物に課税されます。
・1個で20万円を超える品物は全額について課税されます。

わからないときは、税関の係りに聞いてしまいましょう。税関は旅行者に有利になるように品物を選別してくれます。

日本への帰国時の税関は意外と親切です。帰路についている旅行者は疲れているので変に突っ込んで逆ギレされても困るからでしょうか?むしろ気をつけなければならないのは、海外の税関。妙なモノを持ちこむとネチネチ絡まれることがあります。

2001.05.02