tax[125]国税と地方税(普通税)

2013年5月28日

税金には国が徴収する「国税」と地方公共団体が徴収する「地方税」があります。国税は税務署が管轄し、地方税のうち道府県民税は都道府県の税務事務所が管轄し、市町村民税は市町村の税務課が管轄しています。

国税の主なものには「所得税」「法人税」「相続税」「酒税」「消費税」「揮発油税」「自動車重量税」などがあります。

道府県民税には「固定資産税」「事業税」「たばこ税」「地方消費税」「自動車税」などがあります。

市町村民税には「固定資産税」「軽自動車税」「たばこ税」などがあります。

これらは普通税といわれますが、こうしてみると、国税は取りっぱぐれないものに課税されており、また大きな金額となるようなものに課税されており、うまい仕組みになっていることに気づきます。国税を払わずに済まそうなんてことはちょっと無理ですね。知らず知らずに払っているのが国税。

上記の中で「たばこ税」がだぶっていますが、じつはたばこ税は国税になる部分もあります。たばこを吸う人は税金を国に払い、都道府県に払い、市町村に払っているという、非常に貴重な存在というわけです。

【1箱20本入り250円のたばこに含まれる税金】

国たばこ税=約54円
国たばこ特別税=約16円
道県民たばこ税=約17円
市町村たばこ税=約53円
合計140円

じつに半分以上の140円が税金で、それが煙となっているわけです。他にもたばこには消費税も含まれていますから、税額はもっと多くなります。

地方に行くと「たばこは地元で買いましょう」などという看板を見かけることがありますが、たばこ税のうち市町村たばこ税が大きく占めるのが特長で、看板もなるほどとうなづけます。

節税を考える前に、まずはたばこを止めるところから始めたほうがよさそうですね。

2002.08.17