tax[186]建物の固定資産税に文句をいう

2013年5月28日

毎年、土地と建物には固定資産税がかかってきます。固定資産税は課税標準価額に一定の税率を乗じたものです。この課税標準価額は一応決まりがあるものの実際の決定は市の職員が実際に見に来て決定します。従ってそこには結構いい加減に決めている部分があるということです。もしかしたら、あなたは隣の人より高い固定資産税を払っているかもしれません。

建物の評価は再建築価格を基準に下記の計算方法により決定します。

●評価額=再建築価格×経年減点補正率×1点当り価額

再建築価格とは 評価の対象となった家屋と同一のものを評価の時点においてその場所に新築するものとした場合に必要とされる建築費をいいます。同じ家を再び建てたらいくらかかるか、ということです。

これは専門の調査員が行ないますが、はやり豪華に見える建物はそれなりに評価が高くなります。逆にボロ家は評価が低くなります。つまり建物の評価は「外見で判断」します。

もし、自分の家の固定資産税が高いと思ったなら、固定資産評価審議会に不服を申し立てましょう。自分の家の課税標準価格は市役所課税課窓口にて固定資産課税台帳の閲覧ができますので確認してみてはいかがでしょう。

また、同じ窓口で家屋価格等縦覧帳簿の縦覧の可能です。「縦覧」とは自分の建物だけでなく他人の建物の価格も見ることができるものです。自分の建物だけ特に高くなっていないかどうかの確認ができます。ただし閲覧および縦覧は納税者でないと見ることができません。(借地人、借家人等有償で当該固定資産を借りている人。及び当該固定資産を処分する権利を有する人等も可能)

なお、上記の方法で固定資産税を安くすることができるのは建物の場合であって、同じ固定資産税でも土地の場合の節税はほとんど望めません。土地に関してはいろいろな要素(時価、路線価、公示価格など)から厳密に算定しているからです。

※経年減点補正率とは 家屋の建築後の年数の経過によって生ずる損耗の状況等による減価等を率にあらわしたもの

※1点当り価額とは 物価水準及び設計管理費等による補正率を乗じた価額で、経済状況や地域によって変化します。

2005.09.28