tax[142]事前対策に尽きる

2013年5月31日

相続税の対策は事前に行なっておかなければなりません。しかし、ほとんどの人が相続という事態に直面してから対策に慌てます。これでは遅いのです。相続人、被相続人とも来るべきときに備えて準備をしておかなければなりません。

被相続人の心がけですが、生涯かけてコツコツ財産を貯めてきたところでいつかは死ぬのです。財産をあの世まで持っていくことはできません。この世に置いていくしかないのですから残された人のことを考え、相続税の資金を考えておくのが心がけといえましょう。できれば心身ともに健康なうちに対策準備しておくのが望ましいです。

【事前に節税対策をしておく】

相続税は資産に課税されますから、その資産の性質を変えておくことで節税対策になります。生前贈与や土地活用の特例などを有効に利用して節税対策をします。これには時間が必要ですから、死ぬ間際になってからでは遅すぎます。健康なうちから考えておくことが重要です。

【納税資金を確保しておく】

相続した土地を売らなければ相続税が払えない、ということもあると思います。これは仕方のないことです。しかし、土地を売ってなお足りない場合は深刻な事態となります。そうならないように、生命保険などをかけておくなどして納税資金を準備しておきます。

【遺言書の作成】

実際の相続で相続人同士のトラブルにならないよう、遺言書を作成することは大変有効です。遺言書を作成し、事前に遺産配分を決めておくことで納税もスムーズにことが運びます。

以上3点は相続をスムーズにクリアするためには必須の項目なので、忘れずにぜひ実践してください。

2003.03.21