tax[105]勤労意欲が湧く決算賞与

2013年6月3日

会社の経営のおいて多額の利益が出たときは、年2回の賞与のほか決算賞与を検討してみましょう。通常の賞与はじつは給与と変わらない性格なのですが、決算賞与は決算で出た利益による臨時の賞与なので、本当の意味での賞与、利益の山分け的イメージがあるので従業員も経営に参加しているという気分になります。勤労意欲が大変に向上する制度なので、利益はがっているけど従業員の士気が低下している会社にはもってこいです。

決算賞与の場合は支払いが決算後になる場合もあると思いますが、決算後の支払いになる場合は「未払い決算賞与」の計上が認められていますので、これを利用して当期の損金として処理することが可能になります。

未払い決算賞与を計上するときは、従業員に支払う決算賞与が各個人別に決定していなければなりません。総額で計上はできません。そして支払う段になったとき、個人別に未払いを計上したその金額をきっちり支払うことが必要です。当然従業員本人にも支払いの明細が告知されていなければなりません。通知した金額の支払期限は事業年度終了1ヶ月以内です。

未払い決算賞与の計上は税務署の重点チェック事項となっているのでごまかしはできません。きっちり計画的に計上するようにし、各従業員の支払い明細などの書類を残しておくことが重要です。

2002/01/10