[62]ジャガイモのそうか病には海藻肥料

そろそろジャガイモの種芋が出回り始めていますね。植え付けはまだ先ですが、早めに良い種芋はゲットしておきたいものです。

さて、ジャガイモ栽培で困る病気に「そうか病」があります。ジャガイモの表面に直径5~10mm程度の褐色のコルク状の斑点が現れる病気で、多発すると病斑が全面に広がることもあり、当然商品になりません。

そうか病はpH(酸性度)が上がると活性化する特徴があるため、そうか病を抑えるため中和剤・石灰の投入を控え、畑地を酸性に保つようにします。ジャガイモ自体好む土壌pHは5.5~5.7といわれ、やや酸性を好む作物です。

そうか病の発生原因となるのはStreptomyces属の放線菌です。結核の治療に用いられた最初の抗生物質であるストレプトマイシンを生んだ菌の仲間です。この放線菌は特定の毒素を出し、その毒素に抵抗しようとジャガイモは表面にコルク状の組織を発達させるのです。いわば防御反応。

放線菌というと、カビ菌を食べたり、線虫を抑制したり、良い働きをするものと思いがちですが、このように悪さをする種類もあるのです。

そうか病の対策として従来採られていたのが、クロルピクリンなどで土壌を消毒する方法。クロルピクリンは強力にこの放線菌を退治しますが、そのほかの有用な菌もすべて退治してまいます。

消毒直後はクリーンな土壌となるため、病気は出てこなくなりますが、次に土壌に住み着くのが良い菌ばかりとは限りません。そこに悪い菌が住み着けば、それを抑制する菌は居ませんので、状況は以前より悪くなる可能性もあります。

病気の撲滅は、その菌を抑制する菌で行なう。つまりは土壌のバランスを保ちながらの農業が不可欠なのです。クロピクははっきりいって毒薬です。そんなもの撒いたらあとが大変なことになるのは、わかりきっているのに、そういうのを平気で使わせてしまう農業を取り巻く環境。問題ですね。

なお、そうか病を引き起こす放線菌に対しては、海藻が有効であるという説もあります。海藻は多くのアミノ酸、炭水化物を含み、土壌のバランスを良い状態に保つための必須要素が多量に含まれています。

昔、海岸のそばの農家では、子供たちが学校から帰ると、親が近くの海岸で海藻をとって来るよう言いつけたものです。とってきた海藻は畑にまく。ごく自然に海藻が使われていたのですがめっきり減ってしまったようです。今こそ畑に海藻を使いましょう。

【参考資材】
北欧産海藻粉末アスコ・シーグリーン(コンブ)
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