昔から、リン酸は花肥え、実肥えといわれ、その効果は誰もが認識するところです。そのため畑や果樹園では過りん酸石灰や熔成りん肥が多用されてきました。しかし、ここに来て、これらの肥料を施しても、あまり効果が見られなくなってきたことに気が付き始めたのです。

特に、関東地方や、九州、北海道などの火山灰地域では、リン酸がほとんど効きません。それはリン酸はアルミナや鉄と化合し、植物に吸収されにくい形に変化し、土中に固定化されてしまうからなのです。

固定化は早いときでその80%以上が一日で固定されてしまうといいます。これではいくらリン酸肥料を与えても効果はなく、資源の無駄遣いに終わってしまいます。

バットグアノはリン酸肥料ですが、土中に固定化されにくい成分(ク溶性リン酸)を併せ持ったリン酸肥料なので、多く施しても安心な肥料です。マグネシウムも多く含まれていますので、圃場の改善にも役に立ちます。花の数や着色にリン酸の効果が確認できたら、次の段階としてチッソ分を増強することを考えましょう。リン酸が確実に効く圃場になれば、チッソ分を増やすことで必ず増収につながるからです。