(6)施肥

施肥は、植物にとって我々人間の食生活にあたり、栄養バランスを考慮する必要があります。

また植物は生きており、環境、気象条件、使用条件等により、施肥量やタイミングも様々です。

基本的には即効性の粒状化成肥料を中心に行います。

施肥量については、窒素、リン酸、カリウムがそれぞれ年間15~50g/㎡程度が目安で、1回にたくさん施肥すると肥料焼けを起こすので、こまめな追肥を行う必要があります。

窒素は栄養生長を強く支配し、葉緑増進、葉の展開と伸長に、リン酸は根の発達に、カリウムは貯蔵養分の蓄積に、それぞれ効果があります。

基盤構造が、土壌吸着の乏しい溶脱作用の大きなサンドベースの芝生では、少量で頻繁な施用が必要となります。

また、管理集約度の高いゴルフ場のグリーンや、使用頻度の高い競技場でも同様です。

液肥は、芝生の葉色状況等に応じて施用します。

液肥は、殺菌剤、殺虫剤の散布時に加用すると省力的です。

微量要素は、年間を通して植物体の必要量がごく少ないため、状況に応じて施用します。

(7)灌水

灌水は、芝生の管理のうえで非常に重要です。

過剰灌水は病害や雑草の侵入を助け、少ないと乾燥ストレスにより本来の生育ができなくなります。

特に寒地型芝草は、梅雨明け後の乾燥により夏枯れを起こす可能性があります。

1日当たりの要水量は、諸条件によって差があると思いますが、1日あたり5~15mmが目安です。

また、真夏の灌水は早朝が夕方に行うことも重要です。

(8)薬剤散布

日本の高温多湿な気候条件下では、病害、虫害、雑草防除のため、薬剤を用いることが必要不可欠となります。

しかし、過度の殺菌剤・殺虫剤・除草剤の施用は、植物体に対して大きなストレスを与える(薬害)ことがありますので、薬剤の登録内容を確認し、適正量、散布時期などを必ず遵守してください。

(9)更新作業・目土(砂)散布

更新は、踏圧等により悪化した芝地の土壌環境を改善するために行う作業で、コアリング等が知られています。

更新作業をすることにより、土壌の通気性、透水性が良くなり、固結が緩和され、根系の発達が促進されます。

また、過剰に集積したサッチは、芝草の活性を低下させ、肥料や水分の浸透を阻害し、病害虫発生の要因となるため、適宜除去し、適切な厚さを維持することも重要です。

施工時期としては、寒地型草種は生育旺盛な春か秋、暖地型芝草は春から夏にかけて行います。

更新作業に付随してよく行われるのが、目土散布でサッチの分解、地表面の均平化、地上ほふく茎や分けつを促進する効果があります。

目土(砂)には、原則的には床土と同質なものを用い、1回の施用量は利用場面により様々ですが、1~2mm前後が一般的です。