[287]中秋の名月

~今年の十五夜は10月6日~

まだまだ暑い日が続きますが、なんとなく夜風に秋を感じる頃となりました。秋といえば月夜がきれいな季節です。そんな月を愛でる風習「お月見」が全国でそれぞれの歴史と伝統をもって行われることでしょう。お月見は旧暦の8月15日(十五夜)と9月13日(十三夜)に行われることが多いようです。もともとは中国の風習ですがそれが日本に輸入されました。しかし、9月13日のお月見(十三夜)は中国にはなく日本独特の風習のようです。

ところで「ちゅうしゅう」を変換しますと「中秋」と「仲秋」が出てきます。ちゅうしゅうの名月の場合、どちらが正しいのでしょうか?

いわゆる、十五夜の月をいうのであれば「中秋」が正しいのです。では「仲秋」は間違いか、ということではなく、意味が違うのですね。

「中秋」は秋を三分した真ん中の日を指し、これが陰暦八月十五日にあたります。「仲秋」は秋の三か月(申月、酉月、戌月)の中の月。即ち陰暦八月のことをいいます。つまり、お月見の日(旧暦8月15日)に見る月の場合は「中秋の名月」が正しいということになります。

お月見の日(旧暦の8月15日、9月13日)は毎年違います。これはお月見の行事は旧暦(太陰太陽暦)で行われており、現行の太陽暦(グレゴリオ暦)とは全く一致しません。両者の日付には全く関連性がなく、従って月見の日付(旧8月15日、旧9月13日)は毎年違う日になってしまうのです。

ちなみに今年2006年の中秋(旧暦8月15日)は10月6日、旧暦9月13日は11月3日となっています。(2007年は9月25日[旧暦8月15日]、10月23日[旧暦9月13日])

十五夜というのは一日(朔=これ一文字でツイタチと読みます)の新月から数えて15番目の月、すなわち満月をいいます。しかし中秋の名月は必ず満月なのか、というと必ずしも15日が満月になるとは限りません。だいたい13日から17日位までの幅があります。2006年の中秋(旧暦8月15日)は新暦の10月6日ですが、満月は明けて10月7日になります。