[302]最近のトイレ事情~2007~

最近気になるコマーシャルがあります。それは「ライオンのルックきれいのミスト」。おしっこ臭いトイレにそうなる前にシュシュッとしておきましょうというような意味合いのCMです。銀イオンがニオイを予防するそうですが、その前に「飛散した尿」をこまめに拭き取っておくのが先ではないでしょうか?飛び散ったものをそのままにして、シュシュッとしとけばニオイが防げる、というのは臭いものにふたの考えであり根本的な解決にはならないですねぇ。

このCMとは対照的なものがその前にありました。関根勤さんが男の子と一緒に「男の責任だから」と一緒にトイレ掃除をするCMです。これもライオンのCM。これなどは飛び跳ねの原因を作っているのは男だから、責任を取って掃除をするという姿勢が好感が持てます。大体男はニオイの原因となる飛び跳ねを作っておきながら掃除は滅多にしませんからね。

ところで、最近は男子でもトイレ小を座ってする人が増えているようです。妻に座ってするように言われた夫がしぶしぶ座ってする映画「アバウトシュミット」のワンシーンに影響されているとか。

洋式便器は水が溜まっているので、小便をすればかなり飛び散ります。その半径は50cmを超えるとか。便器の周囲の床はもちろん、壁や手前の扉、当然自分のズボンにもひっかかっているのです。

これらの飛び散りが雑菌によって分解されアンモニアとなってあのトイレ独特のニオイとなります。飛び散りがニオイの元になっていることは否めない事実のようです。座ってすれば飛び散りはなく、掃除の手間もにおいの元もなくいいことであることには間違いありません。

洋式便器に立って小便をするのは、飛び散り以外にも、的をはずすと大変という問題もあります。水溜りの向こうには洗浄機械があり、そこに小便がかかれば、蓋の隙間にも染み込んでニオイの元になります。また温風器などの電気部品に染み込めば故障の原因にもなります。洗浄便座付の便器は的が狭く立ち小便には向かないと言い切ることができるでしょう。

外出先のトイレでは小便器がありますが、自宅では今は小便器のある家は稀です。やむなく自宅の洋式便器で立って小便したときには、事後少なくとも便器周囲を拭いておくのが最低のマナーといえるようです。

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