[321]中国料理の回転テーブル

婚約者の家族との会食で気を使うことの一つが食事マナーです。気のあったもの同士ならば多少の失態はご愛嬌でも、こういう場合は先方の家族の目もあること。知らずに困ったり失敗しないように事前の勉強しておきましょう。

会食で人気があるのが中国料理です。料理自体美味しいし豪華さもあります。回転テーブルで料理を取り分けるというのもエンターテイメント性があり、その場の雰囲気を和らげてくれます。

ここで知っておきたいのが回転テーブルの回し方。料理の取り分けはまず、主賓のかたに取ってもらい、その後は時計回りにテーブルを回すのがマナーです。

中国料理にかかわらず、テーブルマナーというのは右利きを前提に決められています。そしてこの場合の回転テーブルでも、右手を伸ばしてテーブルの端をつかみ、それを引くことが自然とされます。

そもそも、この回転テーブルは昭和初期に総合結婚式場の目黒雅叙園で発明されたというのが定説。中国料理のマナーですが中国伝来ではなく日本のテーブルマナーなのです。回転テーブルのマナーを日本在住中国人に聞いてみたところ「よくわからない。どっち回りでもいいんじゃない?」との回答。やはり知らないようでした。

ちなみに、中国ではマナーというものはあまり意識されないとのこと。マナー全く無いわけではなく、とにかく国土が広いのでその地方でそれぞれのマナーが存在しますが、それをそれぞれ主張していたらきりが無い、というのが理由らしい。とにかく楽しくやれればいいというのが中国式とのこと。このあたり同じ東洋人でも島国日本とは異なった大陸文化といえましょう。

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