[217]親等とは?

毎年この時期になると「喪中ハガキ」の問合せが多く来ます。その多くが「自分の場合は喪中ハガキを出すべきなのか」、というものです。

喪中ハガキ、年賀欠礼については過去に多く述べさせていただいていますのでここでは割愛するとして「自分の場合はどうなのか?」に際しての判断材料を書いていきたいと思います。

過去の記事はこちら。
・喪中ハガキについて
・年賀欠礼
・年賀欠礼(その2)

さて、喪中ハガキを出すときに問題になるのが「親等」です。この「親等」によって喪中ハガキを出すタイミングが分かれます。

【0親等(ぜろしんとう)】

自分
配偶者(妻もしくは夫)

【一親等】

自分の親
配偶者の親
自分の子
子の配偶者

【二親等】

祖父母(祖父の妻、祖母の夫)

孫の配偶者
自分の兄弟姉妹
配偶者の兄弟姉妹

0親等、一親等は亡くなってから1年以内の場合は喪中ハガキを出すべきでしょう。二親等は亡くなってから3ヶ月以内の場合は喪中ハガキを出すべきでしょう。配偶者の場合も同じ親等とみなすので「妻の親だから」とか「兄の嫁だから」というのは関係がありません。同じ親等とみなします。

このように考え以下に例を示します。

例:2003年の12月に「0親等・一親等」の身内が亡くなった場合
⇒喪中ハガキは出さない(2005年元旦の年賀状でよい)

例:2004年の1月に「0親等・一親等」の身内が亡くなった場合
⇒2004年内に喪中ハガキを出す

※遠い友人関係・仕事関係には年賀状を出してもよい

例:2004年の1月に「二親等」の身内が亡くなった場合
⇒喪中ハガキは出さない(2005年元旦の年賀状でよい)

例:2004年の9月に「二親等以内」の身内が亡くなった場合
⇒2004年内に喪中ハガキを出す

なお、三親等以上は喪中ハガキは出さなくて構いません。また喪中であっても身内には喪中ハガキは出しません。かといって年賀状も出しません。必要ならば寒中見舞いなどで季節のご挨拶で済ませましょう。

また、二親等の場合でも死亡一年以内の場合は身内には年賀状は差控えたほうがいいでしょう。

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