[128]ゲップのハナシ

パーティーや結婚披露宴などの食事中には、守らなければならないマナーは色々ありますが、一番の基本となるのは同席の人に不快感を与えないことでしょう。パーティーでは色々な話題をもって歓談することが大切です。独り善がりな話題や重たい話題などは慎みましょう。

特に外国人(西欧)が同席している時はちょっと気を使いますね。身内では平気でするあくびやゲップは最も嫌われる行為です。マナー違反どころか軽蔑されてしまいます。一説によればおならより嫌われるとか。もっとも食事中におならをする人はいないでしょうけど。

ゲップを嫌うのは、これは文化の違いといえばそうなのですが、西欧諸国では食事中に一旦自分の身体の中に入れたものを再び出すことを嫌うのです。したがってあくびやゲップは、一旦体の中に入れた空気を再び体外に出すものなので嫌がられるのです。

これはスプーンやフォークも同じです。一回使ったスプーンやフォークは皆から見えないよう、皿の手前に置くようにします。コーヒーのスプーンも使用前はカップの外側においてあっても、一回使ったなら今度はカップの手前におきます。

同じような理由で、つまようじはテーブルにセットされていても使わないほうが無難です。どうしても使いたいときは中座し、洗面所で使います。もっとも中座すること自体あまり好ましくないのですが。西洋料理のマナーで迷うことがあったら、身体から出したものはあまり人の目に触れないようにすればよい、と憶えておくといいでしょう。

ところで、同じゲップでもアジアではこれはOKです。むしろゲップをして神様に感謝するという国もあるくらいですから。

自然の摂理によるゲップですから出てしまったものはしょうがない。それよりもキツイ香水の匂いとかのほうが人為的で、こちらのほうがマナー違反とされるべきでしょうね。