[124]病院へ見舞う

知人や友人がいきなり入院した時は慌てるものです。かといって急に訪問するのは待ってください。向こうにも都合があります。見舞に行く前によく考えてから行動するようにしましょう。

入院といっても軽い病気や怪我の場合と、重病重傷の場合とありますが、軽いとはいえ入院するわけですからそれなり大変なことです。相手の都合を考える必要があります。

まず、はやる気持ちを抑えて、見舞は入院した日や手術をした日は避けるのが無難です。入院した日はバタバタしていますし家族の方もいらっしゃるはずです。看護婦さんも色々な準備に追われ、そんなときに訪問しても邪魔になるだけです。また、術後は本人も相当疲れています。麻酔が効いているときは眠ったり覚醒したりうつろです。危篤などの重大事の場合は除き、見舞うのは入院した翌日以降や病状が安定してからにしましょう。

病院には面会時間がありますので必ずこれを守ります。面会時間以外は診察や食事、検査などがありますので面会時間以外に訪問することはほかの患者さんの迷惑にもなります。絶対に守りましょう。

また、面会時間中でも病室に入るのはなるべく遠慮しましょう。病室には他の患者さんも療養しているわけですから、小さな声で会話しても必ず迷惑になります。当人が動けない場合はやむを得ないとして、動ける場合は談話室などに移動して歓談しましょう。また面会時間には気を使いなるべく早めに切り上げましょう。患者さんにとっては他にも面会客がいるはずです。対応に疲れてしまっては本末転倒です。

お見舞品ですが、持っていくならお花がベストです。しかし私は病院への見舞品は持っていかなくても良いのでは、と思います。お花といっても花瓶が必要ですし病室はベッドや医療器具でところ狭し。そんななか見舞品を持っていっても邪魔になるだけです。一度訪問してみてあまりにも殺風景ならば二度目に何かお花でも持っていく、そんな程度で良いと思います。品物ではなく要は見舞う心ですから。

見舞品には食品を避けたほうがいいという意見があります。症状によっては食べてはいけない場合も有りますからこれは当然でしょう。しかし、お見舞品に食品をもらってその場で食べず、家族にもって帰ってもらうことも多いと思います。そう考えれば食品が特別悪いということもないと思います。普通は缶詰やフルーツ、お菓子でしょうから特に問題になることもありません。

問題となるのは気を利かせて同室の患者さんに世話になるからといって食品を振舞う行為です。私も入院時に同室の患者さんの家族の方によく漬物をもらいましたが、断るわけにもいかずこれはほんと困りました。漬物ですから食べないと悪くなりますし、ほっとくと臭います。病院では他の患者にはかまわない事。これが原則です。

小さな個人病院はともかく、大病院での医師や看護婦に対しての心づけは無用です。というより受け取らないです。お世話になった看護婦さんにどうしても何か御礼をしたいというのであれば個人的に住所をきいてそこになにか品物を届けるようにすると良いでしょう。間違っても病院内でおおっぴらにものを渡してはいけません。病院では禁止しているところも多く、かえって迷惑になります。

余談ですが、看護婦さんのあの笑顔。惚れてしまいそうになりますがちょと待った。あれは営業用の笑顔です。誰にでもやさしい。それが看護婦という仕事です。騙されてはいけません。騙されたいという気持ちもわかりますけどね。
ちもわかりますけどね。

何いってんのよ!という看護婦さんの反論はこちらまで。
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