[026]犬の散歩

犬は散歩が好きだ。三度の飯より好きといって過言ではない。もっとも犬は三度の飯は必要ないのではあるが。

郊外では犬の散歩に小さなスコップを持って出かける人が多い。道端でフンをした時にそれで土をかけるためだ。土のある田圃道などは夕方になると犬の散歩人でラッシュとなる。

道端にしたフンをスコップで片付けるのは一見良いマナーのように見える。しかし、土をかけられたフンはそう簡単に分解するわけではなく、環境破壊をしていることに変わりは無い。土をかけるメリットはせいぜいフンを踏まずに済むことと当座の悪臭
を防ぐことぐらいなものだ。

ではどうしたらいいかというと、散歩に行くときはフンを持ち帰れるように袋などを持ち歩く。これはあまりかっこよくないが、道端にフンを放置するよりまし。都会では必須であろう。ただし持ち帰ったフンはトイレに流す、あるいは家庭内で分解処理すること。燃えるごみとして出すとそれ以降の業者が迷惑するのでやめよう。

本来、犬の散歩はトイレタイムはない。日本では犬が散歩の時にトイレを済ますことが当然と思っている人が多くいるが、これは大きな間違い。トイレは家の中で済ませ、トイレが済んだら散歩をするのが本筋。どんな場所にでも犬を連れていけるようにするには、個々の犬自体が人間社会のル-ルを学ばなければならない。人間は散歩の途中に用は足さないでしょう?家で済ませますよね?犬だって同じです。

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オランダでの話。ヨーロッパでは犬は家族として飼います。ペットに関しては日本より伝統と歴史がありお互いの信頼関係やモラルに関しては一枚上手です。ところがこと排泄物に関しては無頓着なんですね。街にはゴミは落ちてないけど犬のフンはそこら中にあるのです。みんな気にしていないみたいなんですね。風景の一つぐらいにしか感じていないらしい。これはなにもオランダだけではなくヨーロッパ全体にいえる事象らしい。国民性というか歴史の違いですかね。

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