[014]感性の話

ところで、マナーを取り上げたこういうマガジンを読まれる方は、きっとご自分のマナーはどうなっているかという疑問とともに、世間一般に比較してどれくらいのレベルであろうかという疑問をお持ちだと思います。この疑問に関しては多分皆さんは合格点に達していると思います。というのはマナーができてない人というのは、自分のマナー度に関してまったく関心が無いし、疑問も持たないからです。人の心を踏みにじってもそれさえも気がつかない人種がいます。少なくともそういう人種ではないと言いきれます。

ではマナー度をあげるにはどうしたらよいかというと、これは資質も大事ですが訓練することで可能です。マナーのコツとは、相手がいてその相手に不快な印象を与えないことにあります。その基本は「感性」です。どんなに美しい人でも襟元が汚れていたら相手を不快にしてしまいます。そんなに頭の良い人でも相手を思いやる心がなければ単なるエゴイストです。

ではその感性を高め、より良く働かせるにはどうしたら良いかというと、これは訓練しかありません。といっても難しいことではありません。自分にとって「感じのいいこと」は他人から見ても「感じがいい」のです。だから普段から自分にとって「感じのいいこと」を率先してやるようにします。

たとえばトイレ。自分あるいは家族しか使わないからといって不潔にしていないでしょうか?スリッパや便座カバー、消臭剤にいたるまでいつお客様がきてもいいように普段から磨き上げてみてください。トイレットペーパーも次に使うのがたとえ自分であっても三角に折ってみましょう。きれいに磨き上げたトイレ。いかがですか?気持ち良いでしょう。これが感性です。あらゆる方面にこういった感性を生かすことによってあなたは自然とマナー美人になっていくのです。